リアプレイザル
一方、リアプレイザルは、感情調節のより具体的な戦略の一つであり、特に感情を引き起こす出来事の「解釈」や「評価」を変えることに焦点を当てます。/ リフレーミングが状況全体の意味合いを変えるのに対し、リアプレイザルは、特定の出来事が自分にとってどのような意味を持つのか、なぜそのように感じるのかを問い直し、別の解釈を探ることで感情反応を修正しようとします。/ たとえば、大切な約束に友達が遅れてきたとします。/ そのとき、「私は大切にされていないんだ」「またかよ」と感じて怒りや悲しみを覚えるかもしれません。これは、「友達の遅刻=自分への軽視」という解釈をしているからです。 / しかし、ここで「もしかしたら何か予期せぬトラブルに巻き込まれたのかもしれない」「時間にルーズなだけで悪気はないのかもしれない」といった別の解釈を考えてみるのがリアプレイザルです。 友達の行動に対する解釈が変わることで、怒りや悲しみの感情が和らぐ可能性があります。とりあえずやってみる技術 / 堀田秀吾 p.127