ソーシャル・ネットワーク
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ソーシャル・ネットワーク
Facebook創業者マーク・ザッカーバーグの創業時のエピソードを描く。マークはとにかく嫌なやつで、女に振られた当てつけに女性を二人を比べてどっちがかわいいかを選択させるアプリを作ったり、ブログに元カノのブラのサイズや「ドイツ系女だからあんななんだ」と民族への偏見丸出しのブログを書き綴ったり、数少ない友人のエドゥアルドを騙してフェイスブックから追い払ったり、さんざんなのだが、どこか憎めない。マークかわいいと思ってしまう。 それはなぜなのかというと、マークを訴えたハーバード大学の双子のほうがイヤなやつだから。ハーバード大で親金持ちでボートでも常に優勝で成績優秀。こいつらからアイデアをパクって、マークが煮湯を飲ませる話になっているから、マークが無茶苦茶やればやるほど視聴者としては、マークの言動に眉をひそめながらも、心のどこかで「いいぞもっとやれ」「いけるとこまでいけ」と感じてしまう。他方でナップスター創業者のショーン・パーカーもいる。ショーンがあまりにも無茶苦茶かつ嫌なやつで、こちらと比べてもマークのほうが「かわいらしい」「まだまとも」と見える。双子、ショーン、友人のエドゥアルド。マークを描くための相対化が上手い。
言うてもアクションがあるわけでも、そんなに美しい景色や映像が映り込むわけでもほとんどない。インキャのパソコンオタクがコードを書いてる姿と、訴訟相手との双方弁護士まじえたミーティングとが交互に映されるだけなのに、テンポもノリも大変いい。そのテンポに最も貢献してるのがトレント・レズナーが担当する音楽だろう。監督はフィンチャーか。この人の映画はまだ結構見てるな。ファイトクラブとかエイリアン3ね。ファイトクラブが広がってく感じとフェイスブックが広がってく感じ、似てるな。主人公のアクティビティがどんどん圏域を広げてく爽快感とど同時に、それが世界的には「災い」でしかない感じ、拡大すればするほど集団が狂っていく感じ、その狂いが加速してく感じが同じだ。 「ノリとしては現代の市民ケーンなんだろ」と適当書いたが全然違った(笑)。全然違ったが、さっきフィンチャーのwiki見たらそう書いてあった。 2010年にはマーク・ザッカーバーグの半生を描いた『ソーシャル・ネットワーク』が批評的、興行的ともに大成功を収め、その評価の高さから「21世紀の市民ケーン」とまで評されたが、2度目のノミネートとなっていたアカデミー監督賞の受賞までには至らなかった。デヴィッド・フィンチャー - Wikipedia しかし、こんな映画撮ることをよくマーク・ザッカーバーグが許したなあ......。最後はマークをふり「フェイスブックなんて知らない」と言っていたエリカのフェイスブックページをマークが発見。友達リクエストを送るシーンで終了。この時、ビートルズのBaby You're a Rich Manが流れるっていう(笑)。 How does it feel to be one of the beautiful people?
Now that you know who you are
What do you want to be?
And have you traveled very far?
Far as the eye can see
イケてる人間になるってどんな気持ち?君はリッチマン。で、何するの?と歌われて終わる。