シャーデンフロイデ
公平なサクラに電気刺激を与えると、予想どおり、男女ともに被験者の脳は
共感
に関係する領域の活動が活性化した。だが驚いたのは、不公平なサクラに痛みを与えたときで、 なんと活性化したのは、 脳の
快楽中枢
だった。そのうえこの反応は、 男女差が非常に大きかったのだ。
悪事を働いた人物が罰を受けると、 男性は特別な快感を覚えるらしいが、女性はそうではない
ようなのだ。またタニアは、他人の不幸を喜ぶ
シャーデンフロイデ
反応の強さと、あらかじめ表明していた復讐願望とは相関していることも明らかにした。 その後はほかの研究でも、ライバルチームの試合の勝敗を見たスポーツファンや、ライバル政党の党員が不運に見舞われたのを見た人が、同様の反応を見せることが明らかになっている。
なぜ私たちは友だちをつくるのか
ロビン・ダンバー
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