サードドア
サードドアとは、 『サードドア』 (アレックス・バナヤン)という本の中に出てくる概念です。 ものすごく、 ざっくり言うと、18歳の大学生が、 ビル・ゲイツ、レディー・ガガ、スピルバーグといった世界的な有名人にインタビューしまくる話です。 本の紹介を引用します。 人生、ビジネス、成功。 どれもナイトクラブみたいなものだ。つねに3つの入り口が用意されている。 ファーストドア:正面入り口だ。 長い行列が弧を描いて続き、入れるかどうか気をもみながら、 99%の人がそこに並ぶ。 セカンドドア:VIP専用入り口だ。 億万長者、セレブ、名家に生まれた人だけが利用できる。 それから、いつだってそこにあるのに、 誰も教えてくれないドアがある。 サードドアだ。 行列から飛び出し、 裏道を駆け抜け、 何百回もノックして窓を乗り越え、キッチンをこっそり通り抜けたその先に―― 必ずある。 物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術 けんすう p. 157ページ 確率を少しでも上げるために、コミュニティに入りやすくするテクニックをもう一つ紹介します。 それは、相手が求めている点において自分のほうが有利な状態のものをぶつける という方法です。 コミュニティに入りたいと思ったときに「勉強させてください!」 みたいな低姿勢で臨んでも、なかなか入りづらいんです。というのも、魅力的な人やコミュニティには、たくさんの人が入りたいと思っているので、大勢の中の一人になってしまうんですね。 魅力的な会社には「ただでもいいんで働かせてください!」という人がよく来たりします。これは最悪です。 何も知らない人を教育するにはものすごいコストがかかりますが、 それが、お金ももらわない無責任な状態で入ってきたら、目も当てられません。 「ラッキー、 無料の労働力だ」 とすら思ってもらえないんです。 物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術 けんすう p. 170ページ