アイデアを育てる
アイディアを生み出す環境設備として第3に重要なのは、集中できる時間帯を確保することです。逆にいえば、1日中来客を期待しているようでは、アイディアが浮かぶ暇はありません。「スキマ時間の活用」ということがよくいわれます。確かにスキマ時間でできることも多いのですが、本格的なアイディアの製造のためには、スキマ時間だけでは不十分です。一定の時間帯を集中的に用いる必要があります。書くことについて 野口悠紀雄p.88 ここで対象にしているのは、アイディアの断片、あるいは、成人していない子供段階のアイディアです。表現も適切でないかもしれないし、別のメモに書いてあることと重複しているかもしれません。このような問題があるにせよ、とにかく書き留めるのです。これが「アイディア農場」です。アイディアの「たね」を殺さずに、芽を出せるようにする仕組みだと考えてもよいでしょう。あるいは、「家なき子」を迷子にしないようになんとか手をつないでおく仕組みだと考えてもよいでしょう。書くことについて 野口悠紀雄p.90