やらなければいけないことではなく、やりやすいことをやってしまう
失敗する者は常に、 将来は苦痛の種になるかも知れないが当面は楽しい仕事に一生懸命になり、 成功する者は、将来的に大きな満足を与えてくれるが現在は苦痛な仕事─つまり、失敗する者が嫌う仕事を先にする。「後回し」にしない技術 「すぐやる人」になる20の方法 / イ・ミンギュ 169ページ
コロンビア大学のある研究結果によれば、 大半の営業マンが営業に直接関係する重要な仕事をする時間は、驚くことに一日平均1時間~1時間30分に過ぎないという。 通常、 最初の営業の電話をかけるのが午前11時で、 最後の電話は午後3時30分頃だ。 その間はほとんど同僚とおしゃべりをし、 コーヒーを飲んだり新聞を読んだりしているのだ。 もちろん、これはあくまでも研究の対象となった営業マンの平均的な生活スタイルだが、あなた自身が一日をどう送っているか振り返る際のよい資料になるだろう。「後回し」にしない技術 「すぐやる人」になる20の方法 / イ・ミンギュ ・ 222ページ
ある夜、ムラ・ナスルディン (Mulla Nasrudin : イスラムの寓話にしばしば登場する、 間抜けで幸せな聖職者)が街灯の下で何かを捜していた。 通りがかりの人がそれを見て、何をしているのかと尋ねた。カギをなくしたとナスルディンが答えると、親切にもその通行人はしゃがみ込んでカギを捜すのを手伝ってくれた。 小一時間も捜したのにカギは見つからず、ついに通行人はこう尋ねた。 「本当にここでなくしたのですか?」するとナスルディンは、 暗い路地を指差して答えた。 「いいえ、あちらの暗い場所でなくしました」通行人は腹を立て、 あきれたように聞き返した。 「では、なぜこの街灯の下でカギを捜しているのですか?」 ナスルディンが答えた。「ここが明るいからですよ」「後回し」にしない技術 「すぐやる人」になる20の方法 / イ・ミンギュ 38ページ
ハンマーがあると釘を打ちたくなる
大事なことをするための準備作業をしていると、次々と関係ない雑用をしてしまって重要なことが後回しになることが多い。 人間はなぜ、 道草を食ってしまうのだろうか。 もっとも大きな理由は、やるべきことをやりたくないからだ。 やりたくない仕事から逃げるためのいちばん簡単な方法は、その仕事と少しでも関係があって、しかも楽な仕事を見つけることだ。 「勉強をしっかりやるには、まず机の片づけをしなくちゃ」とつぶやくが、それは表向きの理由で、隠された動機は次のようなものだ。 「机を片づけている間は勉強をしなくてもいいだろう」「後回し」にしない技術 「すぐやる人」になる20の方法 / イ・ミンギュ 164ページ
効率と効果は違う