効率と効果は違う
どんなことでも、一生懸命にやって他人よりうまくなれば、得られるものも多いだろうと考える人は多い。だが残念ながら、それは錯覚である場合が多い。 「効率(Efficiency)」 と 「効果 (Effectiveness)」はまったく違うものだからだ。 効率的に働くことは、成果と関係なく仕事を経済的に行うこと、すなわち熟練することを意味する。一方、効果的に働くということは、 成果や寄与度を高める仕事をすることを意味する。 多くの人が効果を考えずに、ただ熱心に働いている。 だから世の中は死ぬほど働いても望むものを手に入れられない人でいっぱいだ。 誰よりも熱心に働き、誰よりもその仕事に熟達しているのに、望むものを得られないとしたら、それは価値や寄与度が低い仕事を選んだためだ。 だから、 効果を得られないのだ。効率と効果の違いを認識した瞬間から変化が生まれ始める。「後回し」にしない技術 「すぐやる人」になる20の方法 / イ・ミンギュ 212ページ 〈効率と効果の違い〉 ① 効率 (Efficiency): 投資した努力と結果の比率、つまり仕事をどれだけ多く、どれだけ早くできるかで測定される。 効率と成果は別次元の問題なので、 効率が高いからといって、必ずしも成果が保障されるわけではない。 ② 効果 (Effectiveness): 現実の成果や寄与度に直結する中心的な役割の仕事をどれだけよくやったかという尺度。 効果が高い仕事をするということは、 成果を出せる仕事や寄与度が高い仕事をよくやったということだ。 ただ仕事を一生懸命にしたというだけで満足「後回し」にしない技術 「すぐやる人」になる20の方法 / イ・ミンギュ ・ 213ページ