1年の目標を1日のアクションに落とし込む
切迫感を持つことは、時間との関係を変えるもうひとつのツールである。 前章で説明したように長期的視点で考えることは大切だが、 切迫感を持つことは同じくらい大切だ。 たとえば、 多くの人は年間の目標を設定している。それのどこがいけないのか、と言うかもしれない。 問題は、1年がたいへん長いことだ。 1年後の目標にフォーカスしながらモチベーションを維持することはほぼ不可能である。 1年後は遠い未来だから、 今日、 行動する気になりにくいかもしれない。 結局、 「明日、 来週、来月やればいい」 という気持ちになり、課題を先延ばしにしがちである。 時間の価値を高めるには、グズグズしている余裕を自分に与えてはいけない。 今この瞬間に行動を起こすように自分を駆り立てたいなら、遠い未来のあいまいな目標を設定してはいけない。 後悔しない時間の使い方 ティボ・ムリス 76ページ