トップダウン思考のデメリット
夢や目標は諸刃の剣
私たちは幼い頃から社会人になっても、夢や目標を掲げ、それを達成するように教育される。
このやり方は極めて効果的で合理的だが、高いハードルを掲げた結果、メンタルを病んだり体調を崩したりすることも。
人参をぶら下げられた馬のように、夢や目標の達成に向けて、無理をしてしまう。
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夢や目標は、諸刃の剣。
一生懸命頑張っても結果がふるわなかった時に、自分を傷つけてしまうことがある。
その結果...
自責思考が強くなる。
理想にそぐわない行動を取ってしまうと強く自己否定してしまうこともある。
そんな高い目標を持っている自分は崇高だ、なんて思い上がり周りを蔑んだりしてしまいかねない。
高い目標を掲げたのに、そのあまりの高さに体がこわばり足がすくんで、目標のための行動を取りにくくなってしまうという矛盾をはらんだ状態に陥ってしまいやすい。
未来に生きる時間が長くなる
今日や明日という日を、理想的な未来にたどり着くための単なる通過点とみなしてしまう。
これを時間の「道具化」という。
人生の「本当の意味」が未来にあると信じることで、今この時を生きることから逃げてしまう。
世の中は、正解がないか見えない課題の方が多い
今の世の中は「逆算思考」によって計画通りに行動することが大変難しくなってきている。
なぜなら、正解が変わってしまったり、そもそも正解がない問いが多いから。
幸せな人生を送るには?
この人と結婚してよいのか?
このキャッチコピーで売上は上がるのか?
この会社に入って、キャリアを積めるのか?
正解がないか変化していくのだから、逆算のしようがない。トップダウン思考が機能しない。 そのような状況で無理に逆算すると、歪みが生じる。
起業直後の事業計画書のように
高校生の頃に建てた人生設計プランのように
完璧を追い求めようとすると、時間ばかり過ぎてしまう。
試行錯誤の上作ったプランだとしても脆弱で予想外の出来事に弱く、そのメンテナンスに大きな負荷がかかってしまう。