タレルキンの死
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/c0/Tarelkin%27s_Death_1922.jpg/274px-Tarelkin%27s_Death_1922.jpg
『タレルキンの死』はスホヴォ=コブイリン(1817-1903)の数少ない戯曲のひとつで1869年に書かれたものだが、作品そのものよりむしろ1922年にフセヴォロド・メイエルホリドの演出した芝居として知られる。 『タレルキンの死』は風刺的要素の強いグロテスクな作品で、人間的・肯定的な登場人物がひとりもいない残酷なダーク・コメディ。怖ろしい逮捕・尋問の場面はスターリン時代の粛清を彷彿させる
エイゼンシュテインの立場
「俳優の優位」の強調。構成物は大した意味を持っていないとの見解。
メイエルホリドの道化芝居的なグロテスク調を高く評価。伝統的なストーリー解釈でなかったことを指摘。
グロテスク
「アトラクションのモンタージュ」(「レフ」誌に寄せたマニュフェスト。) ストーリーの解釈でなく、観客への効果を重視する方向を提示(上田8)。
美的なものや装飾性を敵視、機能性や有用性を追求。
「芸術の流派としての美的で造形的な構成主義」とは区別される「未来の文化の物質を形作るための原則としての構成主義」を空間において最初に示し得た最初の例であると自己評価(雑誌「ズレーリッシャ」16 号 アレクセイ・ガンによるインタビュー)。 従来の美術概念から離れ、デザインに徹したと換言可能。 従来:美的、装飾
今回:デザイン、機能
俳優や演出家はものを機させるために存在する?
動きが適切に現れねば身体を排除するという思想。(過激!?)