フセヴォロド・メイエルホリド
ビオメハニカ(俳優の指導方法)
格闘技(ボクシングなど)、アクロバット、テイラーシステム、およびその信奉者A・ガスチェフの科学的な労働の組織化の実験。
ウィリアム・ジェームズの客観的心理学
イワン・パブロフの条件反射の理論を発想源とする。
「未来の俳優とビオメハニカ『メイエルホリド・ベストセレクション』(作品社、2001)
Biomecanica de Meyerhold Film original
Meyerhold's Biomechanics
肉体を機会に。動作の定型化→動きのコントロールを俳優が行う
https://www.youtube.com/watch?v=eoq8_90id2o
Vsevolod Meyerhold
メイエルホリドが構成主義の画家連に参加を依頼したきっかけ
1921年の「5×5=25」展説
1922年の「構成主義者」展説。
「舞台装置が意味や描写上の課題から解放されること」を目指した(ルドニツキー)
「メイエルホリドは演出において常に絵画の構図やディテールを参考にしていた
(略)それでもはやり、美術は重要な参照項に過ぎなかったといえるのではないか」(上田pp.5-6)
フセヴォロド・メイエルホリドの演劇観
サーカス
サーカスと映画は演劇革命のための重要な参照項だった。(cf. 当時はサイレント映画)
バルコニーからの「ペトルーシカ」のような者による演説と勇敢な大道芸人の見せ物を対比
ロシアの広場の祝祭のシーンにおけるパフォーマーの芸や技の力の強調。
演劇的かつ祝祭的な力。
1914年「見せ物小屋」
平土間の客席をつぶしアクティングエリアを拡張。
技を備えた俳優の身体から伝わるものを見せたいという意図(上田 5)。
1914年「ステージムーヴメントの技術」(演劇スタジオでのメイエルホリド担当授業)
「俳優と俳優の熟練の動きだけが残ったとしても、演劇は演劇であり続ける」
俳優の身体の使の重視
ジェスチュアーと美術
フセヴォロド・メイエルホリドの構成主義的演劇とロシア・アヴァンギャルド芸術との共通点
言葉や身体の「ファクトゥーラ(素材感)」の強調
異質の要素を分析し、最小単位に還元したうえで行われるモンタージュ(編集)
テクスト、身体、音楽、装置、動きその他構成された要素がほぼ等価のものとして舞台上に提示される(上田 12)。
ただしフセヴォロド・メイエルホリドにおいて優位に置かれたのは俳優とその技。
構成主義は俳優を生かすための一手段。