サラマンダー
矛盾を恐れるな。炎熱を支配するには、氷の理性。氷雪を制御するには、炎の激情。一見、相反する要素の調和こそが、力を生む。......相性最悪に思える奴ほど、案外、いいコンビになるってことさ。
ー"ドラゴンブレス"松波晶、相性最悪の相棒に
熱を支配する
サラマンダー・シンドロームの能力は熱に基づく力である。超高熱と超低温を操り、その結果として炎や氷を生み出しているのだ。熱エネルギーそのものを操っているとも言えるだろう。 また、変わった使い方として、熱エネルギーを運動能力に転化させ、爆発的な身体能力を得る、体内温度を調節することで判断力を向上させるなどという物がある。どちらにしても、戦闘能力に特化したシンドロームであるといえよう。 サラマンダーといえば、火トカゲを想像する方が多いだろう。しかしプリニウスの『博物誌』には、非常に冷たい生き物で触ると火が消えてしまうという記述が残されている。そのサラマンダーのように、炎と冷気というふたつの熱をイメージさせるところからこの名前が付いた。