第6回 授業メモ
2021.11.15
👉 第5回リアぺのQ&A
🐪 1. 前回の後半のおさらい
パノフスキーの理論
👉 パノフスキーによる意味の三層の区別
A. 純粋な形式
B. 自然的主題
B1. 事実的主題
B2. 表出的主題
C. 慣習的主題
D. 内在的意味
描写の哲学の位置づけ
用語の対応:
画像表面 = A. 純粋な形式
描写内容 = B1. 事実的主題
描写の哲学の主な関心:
画像表面と描写内容の関係を考えることで、画像ならではの表象のあり方を考える。
描写内容の構造を細かく分析することで、画像ならではの内容のあり方を考える。
🐪 2. リアぺの一部に答える
👉 第5回リアぺのQ&A
🐪 3. 今日の授業の目標
目標
具体例をもとに、描写内容が意外に複雑な構造を持っていることを理解する。
描写内容の理論の必要性(どんなケースを説明するためにそれが求められるのか)を理解する。
何か理論を作ることの背後に、どんな問題意識と動機があるかを理解する。
先送り
描写内容の理論(諸概念の提示)とそれによる事例の説明については次回に回します。
🐪 4. 描写内容の理論②
ナナイの三重説(踏み台)
説明すべき事例群
🐪 5. 勉強用の文献
今回と次回の話は以下をベースにしています(用語は少し変えてあります)。
松永伸司「絵の真偽:画像の使用と画像の内容」第68回美学会全国大会、草稿
描写内容の理論 - 9bit
その他参考になる文献:
銭清弘「画像がなにかを描くとはどういうことか」『新進研究者 Research Notes』4号、2021年 http://pssj.info/jsrnps/contents/contents_data/PSSJ-JSRNPS4(2021)_Kiyohiro_Sen.pdf