白雪姫
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【公開年度】
【その他】
フィルムの1枚ー絵の一枚のフル・アニメーションで膨大な製作費
実際、絵はきれい
概要
大恐慌とディズニーアニメ
1928年、大恐慌勃発の前年にミッキーマウスが誕生 アメリカでのディズニー人気を決定的にしたのは、白雪姫と『三匹のこぶた』 三匹の子豚
地道に勤勉に仕事をする人が報われるというストーリー
主題歌「オオカミなんかこわくない」が恐慌を乗り切る大衆の応援歌に
白雪姫と七人の小人
当時は売れないと思われていた長編アニメ
貧しくも明るく希望を持って生きる白雪姫と勤勉なこびとからなる「家族」の生き方
大恐慌に苦しむ大衆の共感
白雪姫の魅力
各キャラクターへの性格付け
うつくしいアニメーション
19世紀のヨーロッパの絵本からインスピレーションを受けた森やお城 ヨーロッパの森にリスやラクーン(北米に生息)がとびまわる
共感できるストーリー
おとぎ話は時代に寄り添う形で継承される
グリム版:召使が背中を叩いてリンゴを出させる
ディズニー版:王子のキスで目覚める
ヨーロッパ世界と1930年代アメリカ社会との融合での独自の世界 「小さな母」としての白雪姫
ハリウッドで最も人気を博したシャーリー・テンプル
実際に王子が登場するのは10分にもみたず、白雪姫と小人の生活にフォーカスをあてている
アメリカの仮定の理想を描きこむため?
原作は19世紀ドイツのブルジョワジー台頭期に出版
男は仕事、女は家事という性別役割分担を明確にしている
お姫様なのに家事をこなす、という新しいタイプの童話であった
ディズニーはジェンダー・ロールをさらに強化して描いている
原作のこびとは家事をしていたが、家に住まわせることを認める条件として家事を任せる
ディズニー版ではまったく家事をしていない
白雪姫では、良き妻、よき母親という役割が与えられている
大恐慌時代に男っぽさに自信をなくしたアメリカ人男性にとっての理想の女性像?
こびとのジェンダー・ロール
規則正しい就業態度にアメリカの勤労者の姿を反映
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家事について細かく説明するシーン・手を洗わせるシーンに多くの時間がつかわれている
子どもたちへの教育の役割?
意外とこびとの労働はホワイト、5時には終業
粗野な炭鉱労働者
白雪姫が小人ハウスで神に祈る
宗教的な部分
ほかのディズニー作品も原作から大きく改変されている
「美女と野獣」などは原作では裕福な家庭で育っていたのが、貧しい家庭に変わっている→サクセスストーリー、階級移動の印象が強化
おとぎ話は、時代に応じて少しずつ変化し、継承される
そういう意味では、公開された時代には極めて倫理的・道徳的であった白雪姫も今では旧来のジェンダー・ロールを体現している「政治的に正しくない」存在
おとぎばなし本来の意義に立ち戻り、今後も変化させながら継承していくというポジティブな受容ができないか?
絶え間なくオシャレな音楽が流れているので、飽きずに見られるし、途中で中断したくないなという気になる
オペラみたい
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参考: