少女革命ウテナ
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【公開年度】
【監督】
演劇に背景
【その他】
劇中歌の合唱
天井桟敷などで活躍
「卵の殻を破らねば…」
夕方6時から放送
kana.iconこの内容で?今だと無理そうだな
原作(というよりはメディアミックスの一環としての)漫画は『ちゃお』で連載
特徴
繰り返し
バンクシーン
セーラームーンの変身シーンのように、使いまわされるシーンのこと
台詞
「卵の殻を破らねば…」、柩の中のお姫様、「奇跡を信じて…」などの台詞は劇中で何度も繰り返される
螺旋階段
決闘の時に登っていく螺旋階段も、いわば繰り返されるものか
演出
複数人が同じ動き(メガネ三人衆)
影絵少女の寸劇(幕間、メタ的要素)
おおげさな動き、台詞
メタファーとして扱われる小道具
これら4つが演劇的な雰囲気を出している
常になにかを計っている幹(台詞の長さかシーンの長さかなにか?)
シュールな画
お花がくるくる回るシーン
そのカットは登場人物の主観ということか?ただのロマンチックシーンとしての演出?
時代背景
バブル崩壊、阪神大震災、オウム真理教問題で人々が今まで持っていた戦後ドリームが崩壊
白馬の王子様を求めていた女子たちはその夢をかなえられなくなっていってしまう
しかし、バブル時代の価値観は根強い
白鳥麗子、神田うののような玉の輿のお姫様が人気だった時代
自分たちの状況を受け入れられない…
姫宮アンシー(「薔薇の花嫁」)の造形
褐色の肌に眼鏡。(是非は別としても)一般的な美の基準とは少々離れている
にもかかわらず、異様なほど男性に人気があると描写
そのせいからなのか、女性には疎まれがち
ウテナのようなロングヘアに白い肌、人形のような顔立ちの非の打ちどころない美人の記号をもち、性格や振る舞いからも少女受けのよさそうなキャラクターを配置した方がよかったのではないか?
むしろ,少女が共感できないキャラクターにしたかったのかも.
ウテナのようなキャラクターであれば,すなおに憧れてしまうだろう
それとも,どちらかというと、褐色の肌はノアの夫婦、あるいはアダムとイブを意識?
眼鏡をしている=目が見えない=視界を閉ざしているということ?
実際、最後には眼鏡を外して学園を出て行ったから、現実問題として目が見えないというよりも、あえて見たくなかったという感じがある
「女」に割り当てられるジェンダーロールに忠実な女性
幹の「女性らしい人」という発言
優しく温厚で、三歩下がってついていくような、絶対に他人に逆らわない人。反発したり、抵抗することがない
つねに主人の望む発言、行動をとる、自我のない存在
幹の父親の再婚相手は「薔薇の花嫁」の衣装を着ていたが、展開上明らかにアンシーではない
幹の父親は横暴な人間だったことが幹、梢の話からわかり、母親は二人を疎んで家をでたわけではなさそうだ
つまり、マッチョイズム的な存在である幹の父親が選んだのはアンシーのような女性だったということか
「芸はあるけどちょっと変わってる、友達いない」
影絵少女が風刺して言う言葉
結局、いわゆる世間の理想の女性像をそのまま体現すると、そんな印象になってしまうのか
残酷な一面
エンゲージを解除した西園寺に対する冷酷さ、同様にウテナに対する手のひら返し、幹はアンシーに惚れていて決闘に参加したことをわかっているはずなのに、現在のエンゲージ相手であるウテナを応援する
恋人を振る時の、冷めた態度の女性という感じ
そして、あくまで無邪気で自分の取った態度の残酷さに気づいていない様子(最後まで追っていくと、わざとかも、とも思えるが)
決闘に対して、「面倒くさい」「早く終わらないかな」という発言
ウテナが枝織や樹里、若葉と会話をしているとき、生徒会に参加しているときの興味がなさそうな態度
以上2つをみると、本質的に自分本位で他人に興味がない「お姫様」なのか
「好きな人のためならそれ以外の人への感情なんて問題じゃない、自分なんていくらでもごまかせますから」
との発言からみると、自我のなさ、温厚さは王子(暁生)に従うゆえ、感情を押し殺しているというようにもみえる
お姫様になれない女の子
妹だから、王子様(暁生)のお姫様(パートナー)にはなれない
とはいえ、結局は王子をやめた王子様の、本質的には救えないお姫様として存在するわけだが
魔女になった
魔女というと、恨みつらみ悲しみ、嫉妬という感じがするが、アンシーにそんな感情は見えない
憎まれ役という意味での魔女だろう。王子に王子をやめさせ、姫たちを救うことをやめさせたこと、そして実の兄を篭絡したということ
本当のお姫様(きょうだいでないから、結ばれることができる)が現れないように縛っているともいえるか
ウテナとの映し鏡
ふたりは得意なことがそれぞれ違っており、それでもふたり一緒に死のうとするくらい仲がよい
ウテナとアンシーはお互いにないものを補いあう存在である
完全に重ならない半円のベッドで二人寝る、そのときうつる影絵では瓜二つのすがた
自立してのびのび生きたいという欲望と、依存の安楽から外にでることが怖いという自我
薔薇の花嫁について
自我のないお人形のような、いわゆる妻としての「理想の女性」像
前述、「魔女」の解釈
薔薇の花嫁は王子が守るべき理想の姫であると同時に、王子を呪う(縛る、可能性や希望を狭める)存在としての魔女でもある
イエスマン、お人形である薔薇の花嫁と一緒にいても、王子がそれ以上に成長することはない
鳥かごのなかでふたり生きるだけ、狭い世界
女性の生き方の問題
バブル崩壊、阪神大震災、オウム真理教問題で人々が今まで持っていた戦後ドリームが崩壊
白馬の王子様を求めていた女子たちの夢も崩れていく
男になりたいというわけではなく性自認は女性でヘテロセクシャルと自分では発言しているが、女としてのジェンダーロールからは降りたウテナ
自分が王子になる=助けを待っている姫ではない、自分で人生を切り開く自立した存在
主体性が薄く、あくまで他者に従属した存在と見えるアンシー
「女の子が決闘で誰かの花嫁になるなんて馬鹿げてる」
「君のために必死で戦っていたのに(七実が)ただ見ているだけなんて交際じゃない」
西洋のロマンスの否定?
男装でないと所属できない生徒会
気高さを忘れてはいけない
あくまで少女漫画としての『ウテナ』
イケメンのオンパレード
天井ウテナ≒オスカル
七実
宝塚のイメージ
ミュージカル風のコーラス、切絵での劇場風演出、動きのない背景
ノートに書き込みをしながらストップウォッチで何かを測る生徒会のメンバー(セリフを読み上げる時間?)
登場する男性陣
アンシーを通して自分の理想を見ている
本当の人格はどうでもいい(中身がウテナでも、気づかない)
結局、相手の男の先を行きたいというライバル心ゆえ?
ウテナ「彼女には、僕がいないとダメなんだ。僕が守ってあげないと」
実際はそんなことはなく、アンシー(姫)が、そうしたいという気持ちに答えていただけのこと
あきお=王子様=光。輝くもの、永遠のもの、奇跡の力、世界を革命する力
あの人みたいになりたい
途中から、アンシーの役割(理想の写し鏡)をウテナが担っている?
memo:世界の殻=閉ざされた心?
世界を革命する力が彼らを捕らえるんじゃない。彼らのほうが求めて奇跡にとらわれるんだ。そう、若者はいつも世界の果てを目指すんだ
七つの決闘を経て、彼女はいまだデュエリストだ
memo:シンメトリー、シュール
第二部…特別になりたい(王子様やお姫様になりたい)人々の話
タマネギ王子:君はいい人だね、ここは君のような人の来るところじゃない、と面会室を追い出される
「(若葉にとって)どうして僕じゃダメなんだ」と嘆く
他者への憎しみが必要?
夢を壊す存在としてのウテナ
演劇パートでの水を差すツッコミ
踏み切りはなに?
不安、危険を表す?
黒幕が「世界の果て」ではないかという3人の不安、そしてひとりそれを受け入れられないジュリ
指差しマークはなに?
蝶、ティーカップ、猫
ピーターパン、ネバーランド、大人にならない、歳を取らない
あきお:年を取ると輝きを失う⇔ときこ:実を結ぶために花は散る
人生をかえられた思い出のイリュージョンに取りつかれている
思い出の中の姉さんには永遠に勝てない
そもそもマミヤの見た目に関する認識もあいまい
卒業、最初からいなかった、廃墟
3部:二人のお姫様
制服と木
世界を見た
ウテナの化粧
自分の心の剣を抜く
アンシーの変化
世界の果てを見る=絶望のようなもの?
大人になってしまったデュエリストたち
全然光さしてない幹の庭
それぞれが花嫁を連れてくるようになる
もはやアンシーをめぐっての決闘ではない?
思い出からの解放
アポロン(?)の銅像
冬芽(王子)と七実⇔あきお(おとぎ話の王子)とアンシーの構図
わずかな視界、出口のない迷宮の世界、君の世界
決闘で勝って薔薇の花嫁を手に入れることで望みを叶える…結局外部の力頼み
四部
永遠を見せられたうてな
ディオスの剣なしでも戦える
「姫宮がいてくれて助かってるから」
永遠
死なない、苦しみ続ける、王子様を奪った
りんご
囚われの姫たちをひとり助け続ける王子
本当に王子様を愛していたから犠牲になった魔女
「覚えていたとしても、君は女の子だ。いつか女性になってしまう」
ウテナが王子になったのは、姫を助けるためだった
ひなげし
本当には愛されていない王子様冬芽
冬芽自身も人は利用するだけ
王子にあったけどなお棺の中にいる
女の子らしいって何なのかなー女の子はみんな薔薇の花嫁みたいなもんですから
みんな天井ウテナ好きすぎて乙女ゲームかよ
どちらかというと、憧れの人に固執するのをやめて前に進めたということか
世界を革命する力=自分の見ている世界を変える力=自分を変える力
理想と現実
理事長室と幻の城
守ってあげるといって、苦しみに気づいていなかった
「アンシーのことさえわかろうとしなかった、君自身のことで精いっぱいなんだ」
自己犠牲、魔女溺れた少女を助けようとした少年は新で忘れ去られた、少女は近くにいた大人に助けられた
合唱にドラマティックなシーン
ひたむきさだけではなにもかわらない、力がなければしょせん、誰かに依存した生き方しかできないんだ
消えたウテナ
しかしこれは「あきおの世界から消えた」ということ
ウテナは、世界の殻を破った?
アンシーはあきおを振り切ってウテナに出会いに旅をする「今度は私があなたを探す」
時子のように、外で生きていくことになるだろう
参考資料