クルーシブル
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【美術】
【製作】
【制作会社】
【上映時間】124min
概要:
セーレムの魔女狩り
子孫たちがこれほどこだわりを見せるほど、セーレムの事件がアメリカ社会に影を落としている
セーレム
1692年3月11日、サムエル・パリス牧師の娘と姪がバルバドス出身のティチュバを告発 10月まで魔女狩りが続いた
150名が投獄、17名が獄死、1名が圧死(映画にも登場)、19名は処刑(男性5名、女性14名)
魔女狩り
ヨーロッパで盛んだった
戦争、革命、疫病、飢餓が相次いでいた
セーレムでも、重税、海賊、天然痘の流行などの要因があった
ドイツ、オランダ、イギリス、アメリカなどのプロテスタント圏でとくに激しかった 閉鎖的な農村、小都市、一人暮らしの老婆が対象となる
マッカーシズム
マッカーシーは国務省に205名の共産党員がいると告発
1953年に共和党が政権をとると同時に勢力を増した 冷戦体制に批判的なリベラル派が糾弾された
ハリウッドでも、チャップリン、ミラー(原作者)など多くが告発される
共産主義者と名指しされながら、仲間を売るのを拒んだ人々
赤狩りに協力したエリア・カザン(その後人々から手痛い批判をうける)
民主主義と多数決
民主主義社会が集団ヒステリー的になだれ込んだら?
民主主義の弱点はまた多数決である
少数派の抗議
セーレムの魔女狩りで仲間を売らずに死んでいった人々
ジョン・ハーラン判事「合衆国憲法は色を識別できない」
2001年、反アラブに席巻されたアメリカで「クルーシブル」を再演し集団ヒステリーに警鐘を鳴らした演劇人 kanasnote.icon
話し合いで街を運営していく困難さ
毎回議会を開いて決定するプロセスにいら立つ人も
聖書以外の本を読んではいけない(weird)らしい
ティテュバはバルバドスからきた(諸説あり)ブラックの女性、皆の住む広い家ではなく、小さな小屋のようなところに住んでいる
奴隷として渡ってきたらしい
この時代に奴隷?
奴隷は1619年くらいから存在する。そもそもフランス領やスペイン領では奴隷制をしいていたので・・・ 物乞いの老婆もいる
この人はいったいなにもの?未婚の女性はこう生きるということなのか?
ジョンがうんこ
なぜ別れる気がないのにアビゲイルと一夜を共にしたのか…。アビゲイルだけが悪いわけではない(というか、明らかに応じたジョンが悪いのに)。防げる過ちを防がなかったなら反省したらそれでいいってことじゃないしアビゲイルだけが中傷されている状況を放っておくなんて。
しかも、謝ったんだから許せよって妻に逆切れしてる…
欺瞞の象徴みたいなやつ。
この「罪を認めたらゆるされてしかるべき」という態度はティチュバの発言についてもそうだ(彼女は罰がつらいからわざと、悪魔と契約したと”自白”し、そのことで死刑を免れる)。宗教のこういうところが気に食わないのだけど
ジョンに関しては、神への裏切り、罪悪感という要素があった?
最終的には罪を告白するが、時すでに遅し。(しかも、またまたアビゲイルだけを淫売とののしって悪者にするからザコ…)
というか、「悪魔の儀式」に参加していたはずの少女たちの証言を全面的に信じるのはなぜ??性善説??
告発する側はいつも神聖で穢れがないのか?
ジョンが一回くらいはいいこと言った
アビゲイルがクソなジョンのせいで狂っていくのは意味が分からないけど、敬虔な信徒(のふりをして女性を抑圧するやつ)を告発していくのは信仰の欺瞞への告発でもある?
教会の腐敗
権力者が好き放題
土地を持っているかどうかが信頼に足る人間かを判断するのに大事っぽい
裁判の問題点
裁判官:「お前の夫は、姦淫の罪を犯したか?」
伏線的に説明されていた通り、姦淫の罪はモーセの十戒に記述される罪のうちのひとつ→絶対に破ってはいけない!
こんな聞き方をされては、夫を愛する妻であるエリザベスはほんとうのことを答えられない…
脅し、誘導尋問的な聞き方
kanasnote.icon実際に、現在の裁判でも意識的にか、無意識的にか、真実を証言しにくい現状があるのではないか?
メアリーに対しても、はじめからよく話を聞かず、「どうせ嘘だろう」と決めつけてかかっている
集団心理の怖さ
はじめは真実を証言しようとしたメアリー
数の圧力、復讐の恐怖に負けて、プロクターを裏切る…
I say, GOD IS DEAD!!!!! ープロクター
神への侮辱、反逆と人々は理解したが、実際には「神」の名を使って悪事を働く人々・腐敗した教会に対するaccuseである
キリスト教のロジック
アビゲイルは最終的にヘイル牧師(村に訪れた、優秀で権威のある外部の牧師・プロクター夫妻を信じる)の妻を告発する。この発言により、アビゲイルは信頼を失う
牧師:つまり、悪魔に勝てる者は誰もいないということか!?
...
牧師(裁判長):お前は間違っている。それを忘れるな。
悪魔<神というパワーバランスでないと、キリスト教は成り立たない
神の使いである牧師が悪魔に勝てないというのはあり得ない
これまで一貫して信用されてきた証人の信用がなくなるくらいには「強い」
わたしではなく あなたが自らを許して
問題はわたしの魂でなく あなたの魂なのよ
ジョン・マーサ・レベッカ(村で一番敬虔な教徒たち)の殉教
信仰より形式を重んじる裁判長の態度
ほんとうは人々が潔白だと最終的にはわかっていた
誇りを守って死んでいく(そのことで告発する)3人
ジョンの罪はここへ繋げるロジックだったのか!
いわゆる「罪」は犯していない権威主義の牧師たちは潔白な人たちの絞首刑という罪を犯す
「罪」を犯したが神に許しを乞い、信仰に殉じたプロクター
この二人を対置することで、どちらがほんとうに神に気に入られる存在なのか?主張しようとした?
まあそもそも人間には原罪があるので、罪を認めたほうが「強い」
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参考にできそうな史料
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