今際の国のアリス (漫画)
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【作家】麻生羽呂
【連載】2010-2016
今際の国のアリスの原作。
映画版を先にみているから差分取る感じになりそう
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1ページ目冒頭がこれ。
やっぱり異世界系じゃん
アリスたちが高校生設定
カルベが小卒で、みんなでバーに集っていたり (このバーで集っていた設定はサラッとドラマでも出てきていたけど)
「大人になったアンタらも、そんな思いが心の隅をよぎったことは一度くらいないのかな?」 セリフ
キャラクターは高校生設定だけど、読者想定は社会人↑?
アリスたちは花火を目撃しながら渋谷の真ん中で大騒ぎして車の事故を起こし(引き起こしただけ)、追ってくる警察から逃げる→立てこもったトイレで停電→人が消えている、がドラマの設定だったけど、漫画版ではカルベの店で花火を目撃、もはや爆発という感じで、ホコリをかぶった店で目が覚めることになっている
ドラマ版よりも時間経過が明確
花火が派手
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渋谷も、廃墟になっている
アリスはこの状況に「ワクワクしている」 三人は、自由を謳歌したい気分
ドラマ版ではただただ戸惑っていた
実際、ドラマのリアリティで「夢だとおもってはしゃぎまくる」 はナシだからここの変更はよかった
漫画版では「げぇむ」 表記だが、ドラマ版では「GAME」 表記
たしかにそのほうが海外の人がみてもわかりやすいし、なにより、前者はちょっと、ダサい (古びてしまっている)
カルベがクールで頭のきれるキャラクターなのはドラマ・漫画ともに同じだけど、漫画のほうがその印象は強くなっている
そもそもクラブの3のゲームがぜんぜん違う
マ : おみくじ、ド : 建物の扉あけるやつ
これも、火矢が振ってくる表現は漫画でしか効果がないよなあ。漫画でみると、矢もカルベがカッコよく生き残るのもリアリティを失わないんだけどドラマではだめだ
かなり重要な違いに思うけど、こっちはアリスのゲーマー設定がない
アリスのつよみは、パズルではなくて、「気づき」
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たしかに推理要素は入っているが、発見の力が主体なのでしょうもない結末でもそれほどヘンに思わない
そして、神経が太い設定もある。漫画版でのアリスは「度胸」 がある
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「ビザ」 がスマホに送信されていたこと、3人の主要コミュニケーション手段がスマホであることもドラマだけの設定。
漫画では、レシートになっている
「今際の国」 のネタバラシが早い
ドラマではそもそも、ここが別の国だということも最初は確定していなかったし、そもそも「今際の国」 ワードは一切出てきていない
漫画では、ワープのトリガーは「花火をみたこと」
ドラマではたしかシブキは、花火なんか見ていなかった
日没ライトアップ設定 (ゲームの場所をだれでも見つけられる) はドラマでも、ビルに灯りがついていく描写で説明されていたけど、気づかなかったな
それぞれのキャラクター設定。
チョータのカルト教団設定は漫画を踏襲したもので、尺の問題でドラマ版ではそれほど触れられなかったのかとおもっていたけど、漫画ではカルトのカの字も出てこなくて、逆に貧乏家庭で借金をする父親との関係が描かれている
3人とも、父親との関係が重要になっていた。
ドラマ版チョータは明らかに母親との関係で問題を抱えていて母殺しが重要要素だったのだけど。
漫画版では、「生きている感じ」 「ただ生きているだけでうれしい」 が強調。
ドラマでもこれはあったけどね
でもどちらかというと、生きる意味を失っているのに、本能的に「生きたい」 と思う、みたいな描かれ方だったはず
漫画版は、異世界転生が最初から明らかになっていて、「状況は最悪だが、こうやってみんなで暮らしていると、生きていることが楽しい、うれしいと思える。ぼくたちはなにかをやり直しているんじゃないか?」 みたいな感じ
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シブキがけっこう最初から友好的だ。
みんなで、家具屋でご飯たべるシーンがない…このシーンかなり好きだったんだけどな。
そりゃあそう、漫画版は街を生かそうという発想がないから
「見る雑誌」 の性質はドラマで始めてできたものだ
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ドラマのほうが、倫理面で注意深い。
このシーン、ドラマは主人公は助けてあげようというムーブをしていたが、漫画では冷静に切り捨てている
葛藤はしているけど
おにごっこはドラマも漫画も同じだけど、漫画のほうは解説が入ってちょっと知能ゲームっぽい感じがプラスされている
ドラマで説明がおおくなることを嫌ったのかもしれないけど、ライアーゲームとかも解説がミソなんだからどんどん入れていけばいいのに
これはkana.iconの問題だけど、ドラマだとこのおにごっこは完全にフィジカル勝負に見えていたから
と思ったけど、ドラマはこのゲームをむしろフィジカル勝負に見せたかったんだろうな。
おにを襲撃するカルベたちのシーンはどちらにもあるけど、ドラマではアグニの活躍で鬼を一匹殺せているのに対して、漫画ではあっさりやられてしまう (銃の複数所持。)
漫画版では、オニの動きを読んで行動することが最大最高の使命
漫画版はしっかり頭脳派設定を生かそうとしている (けど、わかりやすい頭いい設定はナシ) なのにドラマではわかりやすい頭いい設定なのに頭脳派設定を一切生かそうとしていないことがわかる
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経験だとか、嫌だった思い出を逆に武器に変えて…みたいなかんじ。
ドラマだとこの要素は薄い気がする
「おに」 が負けたときの演出はドラマのほうがいいなー。
オニ役も参加者で、べつの勝利条件が与えられていた
漫画では、アリスはそれをしらない
ドラマでは、しってる
一般人を殺してしまったことから葛藤が深くなっている。漫画では一応「人を殺してしまった」 みたいな罪悪感の反応はするけど、読者としても殺人犯だしなあという感じがある
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ハートの扱いもちょっとちがう。漫画では必ずしも裏切り要素があるわけではない
シブキ→チョータの感情
漫画では、「自分たちは特別な人じゃないザコだから」
ドラマでは、「裏切られ続けて人を信用できない」
シブキ、チョータまわりはドラマのほうがやっぱりいいな
しかし、漫画でははだかにすらならないのに、ドラマでは上だけとはいえ脱がせているの最悪だな。ドラマのほうが描写が古いってアリかよー。
視聴者にはいちおうあまり見えないようになっているけど、俳優さんは現場で脱いだわけじゃん…? と思ってしまう…
不倫設定もドラマの後付だからどうかなあと思ったけど、こちらはドラマのほうがいい感じ。漫画よりもドラマのほうがまだシブキに人格が与えられている
社会的に成功するために自分の武器を使っている人、チョータに対しては利用したかったのかほんとうに仲間と思っていたのか比較的どちらとも取れるようになっていた (というかどちらもあるんじゃないかな) し、ツルんではいても疎外されている感じを自分自身よくわかっていて、カルベたちもそう簡単には信用しない。このほうがシブキのリアルさがまだ現れていると思う
漫画のほうはなんだかよくわからない都合よく出てくる人って感じ
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アリスの精神的なザコ感は増されている
マンガのウサギには、はぐれもの、はみ出しもの設定がある ドラマではそれはほとんどない
ウサギの過去としてでてくるのは父親との思い出くらい
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ほんとのこと、嘘、が対比
ドラマでは、だれものぼったことがない山を登りたい父親と、このままずっと父親と山にのぼる現状を続けたいという娘の対比だったから、ドラマのほうがより社会的・世代的なテーマになっている
ビーチの捜索
漫画では、何度も失敗して、頭を使って位置を特定するまでがうまく演出されている。最後にはちゃんと、推理で地図から位置を特定しているし。
ドラマでは、(ここがいちばん冷めたところだけど) 走って車についていってる…普通すぐに追いつけなくなって見失うよ
結局、漫画ではできるだけ頭脳戦をやろうとしているけどドラマがそれガン無視してフィジカルゴリ押し設定なんだよな
おにごっこだって、漫画では銃を持った敵とアリスがもみあったりしないし
運動もやってない人があんな動きできるわけでしょ、やっぱり
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ビーチも、漫画ではよりロジカルな場所になっている。ドラマでは現実逃避で夢を与える場所だったし、それほど「人材」感覚はなさそうだった
ウサギとアリスの描かれ方
これはドラマのほうがいい!
漫画では、性欲と恋愛に回収されてしまっているし、それだけじゃなくてウサギが特別な存在になるための適切な文脈もないのにそういうことになっている
ドラマでは、少なくともシーズン1では必ずしも恋愛ではないんじゃないかという文脈をのこしてある (つきあったらいいのに、というクイナに対して困った感じだったりとか) し、性欲をむけているというよりは、同年代の女性ということで多少意識してはいるがウサギを尊重しようとする意思のほうがずっと強くみえる
漫画だと、勝手にウサギのことを「希望」 と言ったりしていて、ウザい。
漫画 : 縛られた状態のアリスがカルベたちにあって、死にたくなってきたなーみたいなシーンがある
うーん、ドラマ版はなんでウサギがニラギに強姦されかけるシーンを残したんだろう。あれはただ捕まって殴られる、銃を向けられるとかではだめだったかなー。そして漫画版は高校生設定だからあのシーンはちょっとしんどかった。どちらももっとやりようがあったんじゃないかとおもってしまう
チシヤの性格が漫画のほうがイヤミ。
ニラギの描写が若干ちがっていて (まあドラマのほうがいい気がするけど) もうすこし頭脳派設定になっており、チシヤが「自分を見ているようで嫌だ」 発言
クイナのアクションシーン、ドラマのほうがアクションの尺が長いかわりに、「お説教シーン」 笑がない。まあ、なくてもいいとおもう
アグニの設定はほぼ踏襲、過去は漫画のほうが詳しく描かれていて、こちらはドラマでも背景として採用されているっぽい
ただし、漫画ではポッと出でいまいち感情移入しにくいキャラクターなのが、おにごっこで一度登場していることもあり、やっぱり奥行きはドラマの演出のほうがうまく出せている感じ
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これは!!!! ドラマでも踏襲してほしかった~~
アグニはあそこで死んだほうがよかったかな? 漫画版では生きているけど、どっちがよかっただろう。
でもアグニの心変わりとその罪のつぐないって考えると、ドラマ版を採用したいかんじ
ちなみにニラギは漫画では生きている
バスのゲームはべつの登場人物たちのエピソードとして描かれていた
ドラマではフォーカスを当てる登場人物をかなり絞っているみたい。
クズリューはこれからも同じ設定で出てくるかどうかわからないけど
ドラマでは共同体ですごす~とか弔い~とかの描写はばっさり落とされて、シーズン2への引きとして黒幕が出てくるマトリックスのシーン
あれがドラマで作った設定なんだとしたらやっぱりマトリックスやりたかったんかな。
インターバルもなく、絵札のゲームが始まる (ドラマ)
クイナとチシヤ、ウサギとアリスの4人にフォーカスされている
黒幕もひとりっぽい?
まあ、インターバルあたりのは蛇足っちゃあ蛇足
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結局、漫画版は「この世の欺瞞」 的なものにしか興味なさそう
内情を知らないとはいえ、あそこでウサギをニラギと組ませるアリスはまじでなにも考えてなさそうで、ドラマ版のアリスならそうはしないと思う。クイナが女性なんだから、ウサギとクイナを組ませればいいのに。
そしてアリスは漫画では、だれよりも早くはしっていってしまって人がついてこれない感じらしい。どちらかというとドラマ版ではちゃんと待っててあげるタイプっぽかったけど
クラブのキングの平等志向vs配分を偏らせたアリスのチーム
そういえばウサギの現実主義的な態度、多少の犠牲は辞さないところも漫画ではクラブのキングのゲームまでほとんど出てこなかったな。実際にバッサリ見捨てるシーンもそれほど出てこないし。
ありえん。なんでも恋愛に回収しようとするのまじでやめてくれ。最悪。
ウサギが生き方を変えるシーンはせめてそういう描かれ方ではないものがよかった
サードマン現象とか奇跡とかなんかオカルトぽいかんじになってきた
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死の脅威に直面してはじめて、解り合えるという感覚
はやく見つかるといいね。だれかの真似じゃなく…君にとってのほんとうの生きる意味が
漫画での掘り下げる対象はニラギだったのか。ドラマはボーシヤとアグニにフォーカスが当てられていたけど
ドラマ版でのニラギもいい役だったし、もうちょっと生かしていてもよかったかもしれない
やっぱり実際に役者をつかうこともあって倫理的な配慮が働いているのかしら。
実際、悪いことをやった人はそれなりに退場させられる感じ
しかし漫画でのニラギの扱いはよくわからないな
また性欲を介さないと愛情を持ちあえない人々か。だるいなまじで
創作物だってことを考えると、お約束を使えば伝達が早いというだけのことかもしれないけど、性欲と愛着が結びついていることにだれも違和感を持たないんだとしたら、それが問題じゃんっていう…
自然とのふれあい
生きている実感と自然ってみんなやるんだね 華氏451度〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫SF)もそうだったけど
ハートのジャック
見かけに騙される人々
宗教家は正直だが、なんとなくうさんくさいと思って信じない人々
暴力に抵抗したセトを作中で結局その暴力で死ぬ設定にしたのはなぜだろう
あんまり弱者に対してやさしくないよねこの漫画
結局チョータたちやタッタが死んだことも含めて、根本が非情だと思う、そこがかなり見ていられない
なんらかの点で強くないと生き残れない世界観
イカゲームは、結果として負けるとしても弱者や社会的弱者が力を合わせて勝ち進むという展開が多くて一方的に犠牲にされることはなかったし、しかしお綺麗に終わらせるのではなくて老人や女性がチームからハブられる描写など現実的な状況も取り入れてバランスがよかった
なんか…パっと見の印象で心理士気取りで相手を決めつけるひとたちサムいな、しかもその対象が「サディスト」 とか「快楽殺人犯」 とかだと、テンプレ中学生かな??? 頭よさそうというより滑稽に見える。心理戦を描いているはずなのにキャラクター造形が記号的テンプレなものにすぎないから実際に「そう」 なんだけどだとしても作品の内部ではそういうエセ推理出しちゃだめだろう
というか、結局のところこういうゲームものってキャラクターはテンプレになっちゃってることがおおいよね
読者側も騙される展開。
詐欺師の青年の過去シーン+、協力を訴えるシーンが後ろ向きになっていて顔が映っていないから、ウソかホントか判別できない→詐欺師の彼は結局裏切るだろうと思っていたら、実際に心を入れ替えて正直に行動していたオチだった
これはけっこうびっくりしたなー、演出に完全にミスリードされた
クラブのゲームもそうだったけど、完全に弱者は冷酷に食い物にされる感じなんだよな。タッタも結局のところ都合よく「尊い犠牲」 にされただけだしさ
絵札のゲーム
「国」 との戦い、世界そのものとの戦い
恐怖、苦痛との向き合い
アリスの本編よりドードー君のハナシのほうが、ビルドゥングスロマンでよくできてるんだよなー普通に特別編のほうがおもしろいのではっていう…
しかもこっちには、初の (?) 主体性をもったパワフルな女性も出てくるし
やっぱりよかった! 定位家族に恵まれなかったひとたちが、信頼関係で家族になるって構図がやっぱり好きなんだよね、もちろん人によっては呪いの根源だったり、破壊したいものかもしれないのはわかっていても、kana.iconのなかでは家族と思える相手っていうのがいちばんの愛情と信頼だから
人を信じたいから殺し合いをする?? クラブのキングも、ダイヤのキングも
なんでハートだけくいーんなの? とおもってたわ…、「アリス」 だってこと忘れてた
しかし、最後の最後までアリスたちにミラのネタばらしはしないんだな。ということはドラマ版の展開は大分ちがっていそうだ
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個人的になんかよかったシーン
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「みんなはどうしたい?」
これがこの漫画のいちばんのミソ、このシーンのためにすべてを持ってきたんだ。
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このマンガ読んでるわれわれ…
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これは、まんが世界内ではミラのウソだけど、子供だましのゲームばかりなのは自覚済みなのね笑
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おお、これはあたらしい! いまっぽい~
ウワッ…、最後にきてやっぱり「マトリックス」 なんだ!!!
なるほどね、ドラマのひとはちゃんと原作読んでるね
とおもいきやそっちはフェイクでキャッチャー・イン・ザ・ライか
それもちがった、まあ途中から違うかなとは思ったけど
なんと、やっぱり最後は「不思議の国のアリス」 だった
ていのいい夢おちとも言えるけど、実際に人は死んでいるし、体験もしたのだよね。たしかに夢で幻覚かもしれないけど、どういう影響を与えたかだ。フィクションのメタっぽい
「今際の国」 の伏線も回収
実際今際の際にいた
ラストはエー、と思ったけど、フィクションの肯定という意味ももちうるだろうし、「アリス」 テーマをしっかり活かしてオマージュしている形で悪くなかった
kana.icon
ゲームそのもののトリックや心理戦、推理、描写は漫画のほうがいい
キャラクターにいろいろ説明させる演出があると、とたんにいろいろ考えているかんじを出せる
ゲームに関しても、簡単なものはサブの登場人物たちに使わせてあっさりとかせるか死なせるかしてしまって、メインのキャラクターにはそこそこ考えさせるものが渡されている (そしてこの「そこそこ考えさせる」 というのもほとんどが演出で成り立っていたりするっぽい)
ドラマ版の、「でんきゅう」 をメインキャラクターに使ったあげくアリスをパニくらせる設定はちょっとよくわからなかった
だけど漫画のほうは人間の奥行きも関係の文脈も皆無で、とくに女性キャラクターの人格が与えられていない。このあたりはドラマのほうがずっといいかんじだ
尺もある分、ひとりひとりのキャラクターの登場シーン自体は漫画のほうが多かったりするんだけど、ドラマのほうがずっとうまく人物像を描けている
あとドラマのほうが社会的なテーマになっていて、漫画はあくまで競争社会での個人の生き方みたいな話に終始している
でも、漫画の競争社会的な世界観のほうが、なにも考えなくてもただ平和に幸せに生きていけるというドラマで描かれた世界観よりも現代の日本に即している気がする。今の日本って世界とくらべたらたしかに口開けてても生きていけるけど、少なくともkana.iconは餓死の可能性をいつでも考える。
漫画のとってつけたような恋愛描写が最悪なんだけど、ドラマではそれがいまのところない。このままバディ路線で行ってほしい
まあ、これまでの積み重ねがあるぶん、ドラマでそのうち恋愛関係になったのだとしても、漫画版よりは抵抗が少ないと思う
漫画も性描写をできるだけ排していたのは少し驚いたけど、好感が持てた。
とはいえ、それは絵として過度な露出やセックスシーンがほとんど出てこないということで、表現自体としてはやっぱり多くなっていると思う。個人的にはそれが効果的でかつ穏当に使われているのが、ドードーのエピソードで出てくる女性スナイパーくらいに見えるから、なんだかな。
ドラマ版は、ゲーム描写と推理を多少おざなりにしてでも人間描写するぞみたいな意志を感じる。それはとてもいいと思うけど、それならアリスの頭の回転が良い設定はないほうがよかった (説得力がないから) し、さすがに走って車に追いつくみたいなトンデモはやめてほしかった。
そういえば、漫画版にはドラマであったゴール探しのマラソンゲームがなかった。あれもフィジカル的なゲームだったし、おにごっこがフィジカルゲームに改変されていたのをみても、トリックとかはほとんど使わないわということだったんじゃないのか。それならアリスの設定をなんとかしてくれ。ひきこもりなのにあんなに走れるのはさすがにリアリティない。
フィジカル系ゲームを増やしたのは、ウサギの活躍のためかも。
ドラマとくらべて漫画では、ウサギは基本的にただ守られるだけの存在みたいに描かれてしまっている。し、クライマー設定も全然生かされていないし。
ドラマ版ではずっと強くてたくましく、自立した女性が描かれている
これからもそうだといいけどね。最後のほうが微妙にナーフされていたから、あまり期待できない
まんがはブレずにテーマがしっかりしていてよかった。結局のところ個人的な成長の話に終始していてつまらないとは思ったけど、黒幕のように登場するジョーカーに対して「中間管理職」 発言など、悪の枢軸とか、これを打倒したら安心という明確な「悪」 はいないよねみたいな作りはとっても今っぽい。
ドラマとは、「差分」 どころかそもそもおそらくテーマからして全然違っていて、設定も構成もかなりちがっているのに驚いた。漫画では最後まで重要人物として登場するアグニ、ニラギはさっさと退場するし、ミラが姿を表すのも早い。漫画には多少群像劇の要素があるが、ドラマでは薄くなっている。
このあたりは尺と、俳優を使うドラマという形式特有の倫理観、リアルっぽさの追及というところもありそう
古くさいジェンダー表現で排除されているところはありつつも、ビーチでのウサギの扱いは変わらずなのが残念…
漫画での弱者の扱いが完全に「肉」 でしかなかったから個人的には好感は持てなかった。結局のところなんらかの突出がある人しか生き残れていない。これは、生きる覚悟や執念とはちょっと違う。覚悟はあってもカルベたち死んでいるし…
漫画という媒体ならではの良さ、おもしろさみたいなものは薄かった
むしろそれはドラマ版のほうにある
読了 : 2021/10/23
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