『哲学と科学[改版]』(澤瀉久敬)
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発行:2024
哲学と科学を対比させながら、それぞれの対象と方法と存在意義を明らかにしてくれる。そこからお互いの不完全さを確認し、補い合う関係であることが論じられる。
確かに科学と哲学との対比から、お互いの違いはかなりわかりやすく述べられていて、しかも各章のはじめに前の章のまとめを述べるところから入ってくれており、それもわかりやすさに貢献していると感じた。講義をまとめたものなので、実際講義のはじめに前回のまとめを述べる、という展開で話してたからやろうし、初学者でもわかるように考えられていると思う。特に科学の方法が「分析」であるの説明や、実験についての部分は楽しく読めた。多分イメージがつきやすいからやろう。でもやはり哲学の部分が具体的にイメージすることが難しく、抽象の階段が3段くらい登られている気がして、難しく感じた。難しく感じつつも、ちょっとは見えた部分、腹落できた部分があったので、哲学との距離を多少は縮めれたのではないか、と思う。
20250802