高Mg血症
Mgの再吸収調節:Henleのループの太い上行脚。ここで、糸球体で濾過されたMgの50%が再吸収される。尿細管全体でのMg再吸収には閾値が存在していて、これをこえたMgはすべて尿中に排泄される。摂取量によって調節される(ホルモンなどは見つかっていない)。Caと一部競合している。→高Mg血症がみられるのは、大量にMgが負荷されているときか、腎機能が低下している病態(腎不全・慢性腎不全)
【アプローチ】
BUN、Creが正常か高値か
Mg投与はあるか(制酸薬、下剤)
基礎疾患:甲状腺機能低下症、Addison病(原発性慢性副腎皮質機能低下症)
【症状】
細胞の興奮性低下
【身体所見】
アキレス腱反射☆5mg/dlでやや低下、8-10mg/dlを超えるとほとんど消失
【検査】
6~12mg/dL(2.5~5mmol/L)のときは,心電図にPR間隔の延長,QRS幅の増大,およびT波の増高
【治療】
グルコン酸カルシウム
利尿または透析
子癇の治療として硫酸Mg静注。副作用として高Mg血症。アキレス腱反射でモニタリング