骨肉腫
【鑑別】
【概念】
– 骨組織に発生し、腫瘍細胞が直接類骨あるいは骨組織を形成。人口100万人あたり2〜3人の発生率。
• 【好発年齢】
– 第2次性徴期の15歳前後に好発。40歳以降も31.7%ある。
• 好発部位
– 膝関節周囲(大腿骨遠位、脛骨近位)、腸骨、上腕骨の順に多い
【問診】
膝の痛み(→外傷,骨端症,腫瘍,炎症)
【検査】
血液
赤沈7mm/1時間,白血球8,900(→炎症性疾患は否定
ALP 1,259IU/L(→骨腫瘍,特に骨を産生する腫瘍
X線
– 局在:骨幹端部、髄腔病変
– 辺縁:ill-defined
– 骨破壊:虫食い状、浸潤性
– 骨膜反応:spicula(sunray spicula, sunburst pattern)、 Codman三角
– 腫瘍内部:骨器質の石灰化
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骨生検のH-E染色標本:核クロマチンの増量した異型細胞が網目状の類骨(囲み)を形成していることが最大の診断の根拠となる.
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【診断と治療】
①組織生検で診断を確定➡②術前化学療法➡③手術➡④術後化学療法
【治療】
広範切除術