色素性蕁麻疹
#皮膚科
●色素性蕁麻疹は生後1歳頃までに蕁麻疹を繰り返し,全身に爪甲大までの色素斑が多発する疾患
成人型は難治性
【身体所見】
色素斑を強く擦過すると線状の膨疹を生じる(Darier徴候).
【検査】
組織学的には真皮上層の密な肥満細胞の浸潤がみられる.肥満細胞はトルイジンブルー染色で細胞内の顆粒が赤紫色に染色される(異染性と呼ぶ)ことで同定
【治療】
蕁麻疹を生じた際は通常の蕁麻疹に準じて抗ヒスタミン薬などによる治療
肥満細胞症(肥満細胞が増殖する疾患)
肥満細胞の増殖が皮膚に限局する場合は皮膚型
皮膚型はさらに色素性蕁麻疹と肥満細胞腫に大別される.
色素性蕁麻疹は蕁麻疹発作と色素斑の多発が特徴的
肥満細胞腫は生後3ヵ月以内に黄褐色調の結節を形成し,多くは単発性である
他臓器に及ぶ場合は全身型と分類