筋強直性ジストロフィー
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cf.
先天性筋強直性ジストロフィーは筋強直性ジストロフィーの最重症型であり,胎児期から嚥下障害などにより羊水過多をきたし,出生時から全身の筋緊張低下・筋力低下がみられ,人工呼吸器が必要な場合がある.
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【疫学】
筋強直性ジストロフィーは成人では最も頻度の高い筋ジストロフィーであり,人口10万人当たり10人程度の有病率である.
【問診】
「強く手を握った時に離しにくい」=把握ミオトニア
「ペットボトルの蓋を開けにくい」=握力(遠位筋)が低下
家族歴
【身体所見】
両側の側頭筋と胸鎖乳突筋は軽度萎縮(→筋強直性ジストロフィーの好発部位)
両下肢遠位筋は萎縮(→遠位筋優位の障害)筋委縮
四肢の腱反射は低下(→下位運動ニューロンまたは筋疾患)
病的反射を認めない(→錐体路(上位運動ニューロン)の障害はない)
叩打後に母指球筋(特に母指対立筋)の収縮=叩打ミオトニア
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【検査】
LD、CK上昇→筋原性酵素の上昇
軽度の耐糖能低下
呼吸機能検査:拘束性障害
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