扁平苔癬
手背,四肢,口腔,体幹,外陰
扁平苔癬は紫紅色の扁平隆起性丘疹が手背,四肢に好発する.
う歯の詰め物による金属アレルギー、薬剤の関与(降圧薬)、骨髄移植,C型肝炎との関連性が考えられているが,多くは原因不明である.
【問診】
激しい瘙痒を伴う皮疹(→湿疹や中毒疹などの可能性
寛解と増悪を繰り返す(→難治性であり湿疹とは異なる疾患
【身体所見】
紫紅色の皮膚疾患で光沢を帯び,白色線条を伴う→扁平苔癬
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A:頰粘膜に白色調で不規則な形をした白斑,および網目状の白色線条(Wickham線条)がみられる
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B:小型で,不整形の紫紅色から紅褐色調を呈する紅斑.写真で見ると軽度隆起しているようであり,一部は白色の鱗屑を付す.
【検査】
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表皮基底細胞の液状変性と表皮直下の帯状細胞浸潤
病理学的には,錯角化を伴わない角質肥厚と真皮上層のリンパ球の帯状浸潤が特徴である.Köbner現象が陽性となる.