アセトアミノフェン
#精神科 #境界 #緩和
<授業>20231126間宮先生 <授業1025>20231129
解熱性鎮痛薬
侵害障害性痛に用いる。
【作用機序】
解熱剤としての有効性:視床下部の体温調節中枢への作用に起因する。
鎮痛作用:視床と大脳皮質に作用して痛覚閾値を上昇させる。
消炎作用はない
【副作用】
胃腸障害なし。腎機能に影響なし
肝機能障害があり。→肝機能障害がある患者には使用しない。
【使用法】
1回300~1000mgを経口服用し、服用間隔は4~6時間以上とする
1回1000mg、1日総量4000mgを限度とする 2000超えると肝機能障害の可能性
〇静注剤
15分かけて静注
体重50kg未満の成人には1回15mg/kgを上弦として静注
投与間隔は4~6時間以上
1日総量として60mg/kgを限度
<アセトアミノフェンの肝機能障害>
アセトアミノフェンは肝臓の代謝酵素(CYP2E1)により代謝され約5%程度は、N-アセチルパラベンゾキノニミン(NAPQI)になる。
NAPQI:肝臓毒性あり
NAPQIはグルタチオンにより、無毒化され代謝される大量のNAPQIが産生され、無毒化が追いつかない時、グルタチオンが欠乏している時は、NAPQIの異常な蓄積が起こり、肝細胞が壊死して、重篤な肝障害がおこる