Sweet病
急性熱性好中球性皮膚症
発熱,有痛性紅斑,末梢血好中球増多,好中球浸潤性紅斑
白血病や骨髄異形成症候群,内臓悪性腫瘍,関節リウマチなどの自己免疫疾患を伴うことがある
【鑑別疾患】
〔原因〕サイトカインを介した好中球異常活性化が考えられており,それに影響する種々の因子(感染,骨髄異形成症候群 MDS・白血病などの悪性腫瘍,G-CSF投与など)が関与するとされている. 〔症状〕前駆症状として38度以上の発熱や上気道炎感染症状がみられた1〜4週後に,暗紅色や紫紅色の浸潤を伴う有痛性の滲出性紅斑が多発し,漸次拡大,融合傾向を示す.中央に小水疱や膿疱をみる
関節痛や筋肉痛の他,口内炎,眼症状,血栓性静脈炎
〔検査所見〕白血球増加(好中球>70%),赤沈亢進,CRP高値が重要.
〔病理所見〕真皮全層で血管・付属器周囲の好中球を主体とした炎症細胞浸潤(核破片あり)がみられる.
〔治療〕安静とNSAIDs,コルヒチン,ヨードカリなどの内服を行う.重症例に対してはステロイド内服を行う.
https://scrapbox.io/files/6819d430e7a2876e0688caeb.jpg