Lewy小体型認知症
【問診】
夢をみて夜中に大声をあげて手足を動かしてベッド周囲の物を落とす(→REM睡眠行動異常)
【症状】
Parkinson症状
幻視
自律神経障害:便秘、起立性低血圧
筋固縮
リスペリドン少量投与で副作用(→抗精神病薬の感受性亢進)
認知機能の動揺
【検査】
頭部MRIでは軽度の脳萎縮以外に異常は認めない(→脳細胞の変性の疑い)
ポリソムノグラフィ:脳波と筋電図を測定しており,脳波でREM睡眠期を同定し,それと同期した行動異常を筋電図で検出することで,REM睡眠行動障害の存在を確認することができる.
MIBG心筋シンチグラフィ:交感神経機能の低下によりMIBG(meta-iodobenzylguanidine:交感神経終末から分泌されるノルアドレナリンの類似物質)の心筋での集積の低下がみられるため,診断に有用である.
ドパミントランスポーターSPECT: 黒質線条体のドパミン神経細胞の神経終末に存在するドパミントランスポーターの密度が低下しているため,診断に有用である.
【治療】
ドネペジル