CAGリピート病
CAGリピート病は,別名ポリグルタミン病ともよばれ,遺伝性神経疾患の重要項目である.球脊髄性筋萎縮症以外でも,日本に多いとされる,Machado-Joseph病(SCA-3),SCA-6,DRPLA,Huntington's diseaseなどは,最低,おさえておくべきである.世代を経るごとに重症化する表現促進現象(第一世代,第二世代,第三世代となるにつれて発症年齢は低年齢化し,症状も重篤となる)は,遺伝子異常が発見される前から事実としては知られていたが,機序はよく分からなかった.現在では世代を経るごとにリピート数が延長していくために重症化していくと考えられている.