Ⅲ型アレルギー
/type Ⅲ hypersensitivitiy reaction
#免疫アレルギー
<Qアシ>20231114
免疫複合型(3~8時間)
【機序】
液性免疫
抗原と特異的IgG抗体が結合してできた小さい可溶性の免疫複合体により引き起こされる。これらの一部は小血管や肺胞の壁に沈着し、そこで補体活性化や炎症反応を誘導して組織損傷や生理機能の低下を引き起こす。
cf. ヒト以外の動物由来の抗体やその他のタンパク質を治療薬として患者に投与する場合、Ⅲ型アレルギーが副作用として起こすものがいる。ex. 定期的にウシやブタ由来のインスリンの投与を受けていた糖尿病患者の中には、インスリンに対するⅢ型アレルギーを起こす者がいる。このため現在では、糖尿病患者には多くの場合、ヒト由来の合成インスリンが投与されている。<エッセンシャルp.398>
【主な疾患】
SLE
関節リウマチ RA
クリオグロブリン血症性血管炎:糸球体に沈着。膜性腎症
急性糸球体腎炎
IgA血管炎
血清病
混合性結合組織病 Mixed Connective Tissue Disease; MCTD
溶連菌感染後糸球体腎炎<過去問21>20231122
【検査】
補体・免疫複合体測定
抗体測定
Arthus反応:抗原を皮内注射し、免疫複合体の有無を調べる。→3~8h後に皮膚が発赤・腫脹
https://scrapbox.io/files/6552de1f72e7bd001c0916c5.jpg