音楽は旅をするべき
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生きてきた時間の集積、スタジオで流した汗だったりとか怒号、見上げてきた茜空、海のにおい、さよならとこんにちは。もう思い出の中でしか許されていない大切な時間、そういったものがそもそも2500円の価値だと思えない。だから近年のサブスクリプションの流れで、音楽がタダ同然で聞けるからといって悲観はそもそもない。 そんなことでこのモノの価値は変わらないだろう。CDを手に取れば妖力とも言うべき不思議な力を持った作品が生まれたことがわかる。 間違えてはいけないのは、生み落とされた音楽はそもそも誰のものでもないということ。当然レーベルのものではないし、つくった本人のものですらない。どんなこだわりで作られ、どんな流れで生まれたかなんて関係ない。音はただの音で、質量を持たない自由な存在なんだ。 だから中学生のオレの枕元にボアダムスは届いたし、メルビンズは桜並木の通学路を真っ黒に染め上げた。音楽は旅をするべきで、サブスクは新しい航海の名前だ。 CDやアナログ、配信ではなく試されているのは実はわたしたちなのだ。 試されているのは実はわたしたちなのだyuta25.icon
考えてみれば当然のことだけど、急にアナログ・レコードが持ち上げられたり、新しい音楽の時代を受け止められていないリスナーが少なくないのと同様に、アーティストのほうこそ悩み考えまくっているに決まっていて、新しいマインドはこのような形で提示されたりするのかもしれないyuta25.icon