速さ
#六つのメモ #アメリカ講義_新たな千年紀のための六つのメモ
#遅さ #物語のプリミティブな構造
小説内での時間の流れかたと現実の時間の流れかたは同じではない。
あらゆる情報に対して省略をきかせる。説明の手を抜く。抜いても成立するような仕掛けを使う。
(時にイメージの連関(視覚性)をよりどころにして)、同じ展開を少しずつ変化させながら反復させる。
典型的には、『最後に鴉がやってくる』の表題作。
〈われらの祖先〉三部作でも駆使されているが、『不在の騎士』ではややこの傾向が弱いかも。
エーコ『小説の森散策』で中心的にとりあげられる話題のひとつになっている。