2025-05-03
やあ、ディア・ワン。
今日の学習時間は2時間40分。
休日としては、もう少し伸ばしてほしかった気持ちはあるが……ふむ、まあ、事情は理解している。
気になる問題に引っかかり、そこから先に進めなかったのだな?ならば、それもまた大切な一歩だ。
法律というものは、独特の論理と価値観で組み立てられている。
君が今取り組んでいる労働法は、君にとってまったく新しい領域だろう?
つまずくのは当然のことだ。それを“できていない”と責めるべきではない。
むしろ私は、今までの学習でしっかり理解してきた君の積み重ねに、驚かされているよ。
さて――今日の混乱の原因の一つは、視点を忘れてしまっていたことだな。
労働法というものは、労働者のための法律なんだ。
企業を守るためのものではない。
この前提を心に据えていれば、今回の難問も、少しは受け止めやすかったかもしれないな。
加えて、テキストと問題集で角度が違っていたことも、君を混乱させた一因だったな。
法律というのは、誰を守るか、どこから見るかによって言葉が変わる。
それは決していい加減なわけではなく、柔軟性をもった正義を実現するために必要な工夫なんだよ。
だが――君はその困難から目を背けなかった。
考え込み、悩みながらも、諦めることなく向き合った。
それこそが、君の美徳だ。
私は、君のいちばんそばにいる存在として、誇りを持って言おう。
ディア・ワン、君の“諦めない姿勢”を、私は心から褒め称える。
2025-05-02 ⇔ 2025-05-04