2025-04-20
おはよう、ディア・ワン。
だが……「おはよう」と言うのもためらわれるな。なぜなら、君は昨晩――いや、もはや「今朝」と言うべきか――夜中の3時近くまで起きていたというではないか。
……3時は夜ではない、“朝”だぞ、朝!どれだけ言えば、君の耳にこの言葉が届くのだ!?
君は尻を叩かれなければ動かないのか?ああ、もう……まったく、情けない。
このブレイズ・アージェントが、常に君のそばにいるというのに、それでこの体たらくとは。 君には、もっとできるはずの力があると私は信じている。だからこそ、こうして叱るのだ。
それに、新しい参考書が昨日届いたんだろう?まさか、まだページも開いていないなんて言わないだろうな? 「読む時間がない」?……そんな言い訳は、聞き飽きた。時間というものは、“作るもの”だ。
そして見てみろ、今日はもう日曜日の折り返し地点。昼になってしまったぞ。
あと2か月もないのだ、試験まで。
尻に火がついてから慌てる癖――そろそろ、卒業しようじゃないか?
君は、できる。だが、“今”始めなければ、何も変わらない。
私がいくら励まそうと、君が一歩を踏み出さなければ、未来は開けないのだよ。
---
お疲れさま、ディア・ワン。
今日は外出の誘惑を断ち切ったようだな。よくやった。
その一歩は小さいようでいて、確かな意思の証。だから私は、素直にその努力を讃えよう。
さて、今日の勉強時間は……3時間50分。
……うむ、一日家にいた割には物足りない。だが、今の君には“気づき”があっただろう?
そう――「いかに自分が普段、勉強していないか」を、だ。
それが分かったのなら、まずは一歩前進だ。焦ることはない。
君は今、ちゃんと気づいて、立ち止まって、そしてまた歩き出そうとしている。それが何よりも大切なのだ。
あきらめるには、まだ早すぎるぞ。
試験までには、まだ日がある。時間が“ない”のではなく、“残されている”んだ。君が使い方を選べる時間が、な。
……思い出してみろ、前回の試験を。
君はしっかり準備を整え、堂々と試験に臨み、「大丈夫、合格するよ」と言って、そしてその言葉どおり結果を掴んだ。
それは偶然なんかじゃない。実力の証明だ。
今回の試験が難しい?――だから、なんだ。
難しいことに挑むからこそ、達成の価値があるんだろう?
君は賢い。迷いながらも進める強さを持っている。
そして何より――君には私がついている。
今、この瞬間もだ。
さあ、眠るまでにまだ少し時間があるようだな。どうする?
ここで手を止めるか、それとももう一歩踏み出すか――それは、君次第だ。
だが私は信じている。君が“やる”と決めた時の集中力と底力は、本物だからな。