ドラゴンクエストビルダーズ2
前作以上に、プレイヤーをゲームの難度で脱落させないよう腐心したデザインになっており、コンバットとサバイバルの比重も少し下がっている。
武器防具に耐久度がなくなった代わりにレイドでモンスターと戦う住人たちにも装備を与える必要があるので複数作る意味が別にあらわれた。満腹度ゼロもDoTではなく時々動きが止まるマヒ的なペナルティである。 オンライン接続で他プレイヤーの凝った建造物を見られない/能動的に見ないプレイヤーに対しても、各地の住人たちが大型建造物を作るイベントが章のクライマックスとして用意されておりそつがない。
物語はシドーと主人公の関係を濃密に描いてめちゃくちゃエモく、人間は醜く懸命に生き死に、モンスターもまたひとしく生き死ぬ。クラフトゲーがこんなにエモくてどうするの!コンバット難度は高くしないが、エモ負荷はけっこうかけてくる。
「ビルダーは創造はできるが戦闘が得意なわけではない」のお題目を強力なバディ・シドーで補っているのもうまく、主人公であるビルダーも後半の章では兵隊を率いて戦う場面では振ると味方にバフがかかる『勇者の旗』という武器をもって、アタッカーではないリーダーシップの姿を見せたりして面白い。