ゲーム内アイテムとしての食べ物
生物としてのプレイヤーの経験上、「ライフ回復」の意味をたたきこみやすい(スコアの場合もある)。
プレイヤーキャラがロボットだと使えないような気もするが、結構押し切れる。
薬も同様だが、クロノトリガーのポーション、ロボも回復するよな?
薬やマジックアイテムに比べてバリエーション、差別化をはかりやすく、回復以外のバフ効果も上乗せしやすい。
青いクスリと赤いクスリ、回復量が多いのはどっち?
梅おにぎりと鮭おにぎり、回復量が多いのはどっち?
文脈がないと微妙ではある。
どちらもサイズや装飾の多寡で区別するデザインで来ることが多いが。
その物語世界を象徴づける食べ物がうまくはまると印象に残る。
ドラキュラシリーズにおける『肉』。
ヴァニアではそのバラエティからコレクトアイテム的な意味もあり、トンチキな料理とその説明文が楽しい。
「腐る」「変質する」という性質を持つことがある。
マザー2 ギーグの逆襲のうみたてたまごは時間経過でひよこ、にわとりに変わっていく。孵化すると食べられないのでほぼ持ち歩きができない。
The Waste Landのドロップ。卵は回復できるが、ハエの飛ぶ腐った卵はダメージを受ける。
薬は即時効果、食べ物は少し時間がかかる、的な両者の個性とか。
テイルズ オブ ファンタジアの食品アイテムは使うとフードサックにプリペイドカードのように回復残高(?)が加算され、フィールドを歩いているとそれを消費してじわじわHPが回復していく。グミは薬扱いで即時効果。
ASTLIBRA Revisionの木の実は使用から回復まで少しだけ待ちがある。待ちの間にダメージを受けると使用キャンセルになってしまうのでピンチ!DoT状態は木の実での回復不可も意味する危険な状態異常になる。一方で薬は即時発動だが素材アイテムのガラス瓶が高価だったりと、材料を集めるのが面倒だ。
一方で文化間での知名度の差から(食のタブーも?)ローカライズ時に変更が望ましい場合がある。
ショベルナイトは日本語版を出すにあたり、ファミコン時代の日本製ゲームのローカライズへのオマージュとして原語版にはないおにぎりを追加したりしている。
you can see that when upgrading your health, Gastronomer sometimes will randomly serve up a Rice Ball dish.
https://www.yachtclubgames.com/blog/japan-localization
本編のメジャーな回復アイテムで、クローシュ(料理のフタ的なドーム型のアレ)ふっとばして中から大きな丸ごとローストチキンが出るとビジュアル的にもとても力強いが、鶏肉というのは文化や宗教面でもかなりユニバーサルかもしれない。
DEAD CELLSは出現する回復アイテム種別を(半ば他作品のオマージュ的な意味もこめて)コンフィグできる。ベジタリアンに配慮して肉を出さない、みたいな心遣いが文化的配慮としての地位を持つ日もくるのだろうか?
プレイヤーのゲーム外知識に基づいた「調理」という見立てのアイテム合成と相性がよく、単体では使用できない生の食材アイテムを多く作中に出すことができる。これの詳細をローカライズで変更している作品もあるのだろうか?
天穂のサクナヒメでは「卵焼き」の調味料がアップデートで多数追加された。
卵焼きの調味料を砂糖以外に塩、醤油、出汁からでも作れるように変更
https://twitter.com/nal_ew/status/1331090047068643328
Bloodstained RotNでは料理はクエストの納入品になるとともに、初回摂取時は永続的なステータス上昇ボーナスがある(MPの回復速度はこれでしか上がらない!)。