荘周
古代中国戦国時代、宋国の思想家
生 前370?
没 前310?
中国,戦国時代の思想家。道家に属する。宋国の蒙 (河南省商邱県) の人。漆畑の番人で,梁の恵王から宰相として招かれたが,仕えなかったと伝えられるが,確実な伝記は不明。一説に,字は子休。荘子と尊称される。唐代には道教の神仙に格上げされて,南華真人と追号された。戦国時代の思想界には孟子よりあと,荀子の前に現れ,その後大きな影響を及ぼした。いわゆる『荘子』がその著書として伝えられているが,通説では,そのうちの内編7編がその自著であろうという。しかし,最近では,そのうちの「逍遙遊」「斉物論」の2編を自著とみる学者が多い。