社会的アイデンティティ
私たちは日々の生活の中で幼少期の頃からカテゴリー化を行っている。 日本人、家族、大学生、高齢者、労働者などのように社会的なカテゴリーは豊富にあり、それらのカテゴリーを処理する際には自分が所属する集団(内集団)と所属していない集団(外集団)の区別も当然なされている。 ある集団に自分が所属しているという認識や感覚のことを社会的アイデンティティといい、この認識を持つことで、個人として自分を捉えるときとは異なる心理的現象が生じることになる。 ex)スポーツ観戦で自分の応援するチームが勝てば、「我々としての」勝利を味わうことができるなど
社会的アイデンティティは個人としてではなく集団において動くことを可能にするとともに、集団に所属しているという感覚から得られる安心感や安定感を味わうことができ、それは個人の心の支えになってもいる。