カテゴリー化
ある対象をカテゴリーに当てはめて認知するプロセスのこと。つまり、あるカテゴリーとそうでないものを瞬時に区別する過程のこと。
例えば、人間とそれ以外の動物を区別し、人間の中でも男性と女性を、子供と大人を、自分の属する集団とそうでない集団の人とを区別するなど、人間は外見、動き、声、所属、言語などの様々な特徴を手がかりにして、乳幼児から頻繁にカテゴリー化を行っている。
カテゴリー化が行われると、一つのカテゴリーに含まれるもの同士の類似性が強調されたり(同化効果)、同時に、そのカテゴリーに含まれるものと別のカテゴリーに含まれるものとの差異が強調されたりする(対比効果)。 これ等の効果によって各カテゴリーの境界は明瞭になり(強調効果)、人間はより人間らしく、子供はより子供らしく見えるようになるという。 このようにして、私たちはできるだけ単純なイメージを描くことで思考を円滑にし、時間をかけずに容易に判断・行動することができるようになる。
カテゴリー化のような情報処理を繰り返した結果、様々なな社会集団に対するイメ―ジ(ステレオタイプ)が形成される。