短歌って音ゲー??
part2 5・7・5・7・7のリズムでステップを踏んでいく。2022/08/19~
1 透き通る氷のようなこの心あなたの温み結露が滲む
2 いつの日か僕らは海へ還るなら時の流れに今を委ねる
3 寝る前にあなたの声がききたくて星を眺めて伸ばしてみた手
4 寝不足の曇った空に俯いて湿った夏の恋の水割り
5 待ってたの青のチェックのスカートが風に揺らいだ夏の放課後
6 なにもないトンネルに声こだまする誰かが見てるそんな気がした
7 おいてくよ子供のままでいたいならキーホルダーを手放さないで
8 寝転がる乱反射する日の光プールの底に沈む宝石
9 赤になる悲しいニュース思い出す青になったら忘れる僕ら
10 違います伝えたいのは心なの言葉じゃなくて心なの
11 いいですか?みんな静かになるまでにカップラーメン食べ終えました
12 僕はただこの世界では生きれないそれだけなのに間違いですか?
13 群がった電灯の虫焼け落ちて砂に消えゆくただのちりたち
14 間違えて生まれたくせに僕たちはいつのまにやら正しくなって
15 誰かさん愛しておくれ喚く君誰でもいいのあなただけでも
16 さようなら昨日の僕を抱きしめて一人の朝にうずくまる僕
17 いたずらな抱擁だけが胸を刺す春の名残とホワイトワンピ
18 もう二度と出会えないですあなたとは生きる理由を知ってしまった
19 あああああ あああああああ 扇風機 あああああああ あああああああ
20 ごめんねとささくれだった心が言う血も流れない密かな痛み
21 黄信号注意を奪う月明かり見とれていたら事故にあったの
22 不眠症瞼の裏が眩しくて怯えていたのお天道様に
23 地下鉄で動物の檻眺めてたそういえば僕狐だったわ
24 仰ぎ見る結んだ星座君の声お守りのごと握っていたの
25 クソ湿気おいふざけんな寝れねーぞ夏の未練がまとわりついた
26 通り雨いつのまにやら終わる夏懐かしささえ何もなかった
27 微笑んだカーテン揺れる昼下がり抱きしめてみたいたずらな風
28 寂しいな、あなたの声がきけるならこのまま熱よ冷めずにいてよ
29 夜君と二人で歩く帰り道となりを歩く違う歩幅で
30 雨ざらし心に降った哀しさよそのひと粒は星屑だった
31 生活が灯る街並み星空を映した海を渡る自転車
32 身勝手に傷ついたのさ僕たちは申告なんてしなくていいの
33 気まぐれな猫のしっぽに踊らされくだらない日々どうせとなりに
34 醜いね君は汚れた白だった洗い流せずシミになったよ
35 まだ落ちぬ線香花火夏の夜さざなみの音も聞こえぬほどに
36 宝石の煌めきという誘惑にゆらり流されあやしいひかり
37 曇り空フラッシュバック宙返り星も見えずに足場は揺れる
38 顔色をうかがう小蝿ちらついて殺されないか確認してる
39 さようなら君が忘れた夏たちは僕が飲み干すしゅわしゅわソーダ
40 知らぬ間に持ち去ったのね気化熱が褪せたアルバム離れた世界
41 そんなこと?意味など無いよくだらない所詮あなたは人間だから
42 アイロニー夕暮れ色の言葉より朝へと向かう光をくれよ
43 もう二度と浮かばれないねあの花は響く日差しが生かした死骸
44 求めても溺れるだけさ灰になれ空を泳いで焼け落ちてゆけ
45 君の眼が突き刺さしたのは希望だよ君は命を燃やし始めた
46 ぬるい風こわれないよう近づいた二人の間変わらぬままで
47 いけないとわかっていたよ立ち漕ぎは手の届かない屋上の空
48 プレゼントあなたが笑う見返りに揺れた花びらごきげんいかが?
49 寝過ごした君が生まれた瞬間に声が聞けると思ってたのに
50 つぶやいた泡になった深海でぽつりぽつりと届かぬおもい