概念や規範に関するポストモダン的な見方
言及元
標題の見方と対立する、ふたつの旧い見方
近代以前の見方
ルールがまず存在し、それに従う
近代的な見方
ルールを作るのは僕たちだ!
規範的態度と規範的身分についてのふたつの時間的見方をとることで両者の相互依存性が見えてくる
将来へと目を向ける見方
手持ちの概念内容をそのつどの状況に適用したりしなかったりという言説実践を行っていく 概念適用の結果、言葉の意味が変わっていったりする
「太陽」は〈地球の周りを回るもの〉だったが〈それの周りを地球が回るもの〉になった
流れ
矛盾が発生
太陽という言葉について、太陽が地球の周りを回るという主張にコミットする
太陽という言葉について、地球が太陽の周りを回るという主張へのコミットが発生する
相容れないコミットメントが立てられている
矛盾の解消
最初のコミットメントを放棄して、〈地球が太陽の周りを回る〉にコミットする
例:「情けは人の為ならず」
「概念」の状況適用の例
かわいそうな状況にある人を見たが「情けは人の為ならず」と思い手助けを控える
人を助けることに気が向かない人に対して「情けは人の為ならずだ」と諭す
この例の問題点
「情けは人の為ならず」の2つの意味は異なる概念内容である
想起的な見方
昔の人は太陽が地球の周りを回ると思っていた
「太陽」という言葉について〈地球の周りを回る〉という概念を適用すべきだと思っていた
昔の人はその概念=規則にもとづいてそう判断するべきだと思っていた
「太陽が地球の周りを回る」と言うと、「なに言ってんだ」と言われて然るべきだった。
想起による合理化(成功物語)
昔の人は天動説的な概念を持っていた
あるとき人は「太陽」の本当の意味に気づき地動説的な概念を獲得した
真実が発見された
これにより人の太陽概念は進歩した
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