哲学対話(哲学カフェ)に参加してみた
https://gyazo.com/37859ed09cdd108f8279ec473d8a483e
2020/8/27 19:00からZoomにて行われた、哲学対話(哲学カフェ)に参加したので、そのレポートをざっと書きます。 参加したのはとある大学の哲学系教員の研究団体主催の哲学カフェ。 ホームページ上では哲学カフェも行いますと記載があったけど、イベント内では「哲学対話」という言葉を使われていたので、同じ意味として、ここでは哲学対話という表記で統一します。
今回のテーマ『「魂」とは』
テーマを見た時、私は特になにも考えを抱くことができませんでした。
まずは、他の人の話を聞いてみよう。そう思って入っていきました。
参加者は13名。うち、教員1人、主催大学の学生2名。
男女比は私含めて4名女性かな。年齢層は、たぶん下が大学生(主催大学の学生以外にも大学生っぽい人が数名)から白髪のおじさままで。カメラをONにしていたひとが半分より少し多い印象。
主催の教員らしき人が挨拶のあと、テーマを改めて確認し、進行役の学生にバトンタッチ。
学生が、まず注意事項やルールを解説してくれました。
哲学対話のルール
①何を言ってもいい
②否定的な発言はしない
③発言せずに、ただ聞いて考えているだけでもいい
④お互いに問いかけることが大切
⑤誰かが言ったことや本に書いてあることではなく、自分の経験に即して話す
⑥結論が出なくても、話がまとまらなくてもいい
⑦わからなくなってもよい
また、発言の際のアクションとして挙手制(カメラOFFの場合はテキストにて合図)を行い、指名されたら発言するように案内してくれました。
実施内容について質問がないか確認のあと、いよいよトークスタート。
まずは、司会の学生が「魂は自分というものを確定させるコアのようなものと考えている」と投げかける。
それに対して、挙手が行われ発言が行われていく。
簡単に会話ログを書いてみます。
魂という言葉はいまや絶滅危惧種。日常で聞くとしたら、比喩の中。例:役者魂、ピッチャー魂
形容詞に変わっている
精神という言葉になっている?
信念を表す形として魂が使われる
ではなぜそうなったのか?
作品内で魂が入れ替わることあるよね。例:君の名は
魂を身近に感じた出来事ってある?
祖母が亡くなったあと、祖母が飼っていたインコに祖母の面影を見るようになった。祖母の魂が宿ったと感じるようになった
科学や研究が進んで、魂という言葉は細分化されたのではないか?
魂→命、精神、人格、心、ガッツ
魂は肉体に対するもの 肉体⇔精神
「いる」と「ある」の違い
「いる」…魂が宿っている感じ
「ある」…魂が宿っていない感じ
ただ、日本は八百万の神々の考えがあるから…
輪廻転生というワード
近所の子ども「お母さんのお腹の中にいる前はネコだった。お腹に入るときはドーンって入った」
魂がその人の個性を決める?
魂はシンプルなものというイメージ
経験や知識、様々なものを引き算し尽くし残ったもの=魂
心の土台の部分。魂が土台、意思は建物
魂があるとするなら、それはみな全く同じ平等なもの
魂は他のどんなものからも影響を受けないもの
「魂」という言葉でしか、表現できないものがあるのでは?
他の言葉で到達できないもの
魂が表現しているものって文化ごとにちがうのでは?
などなど。
会話は、直前に話した人のものを受けての発言だったり、質問だったりする場合や、腑に落ちなければもっと前の人の発言に戻る場合もある。
決まった流れなどはなく、方向性がある一定の向きでも「自分はそうではない考えをしていて」と、疑問を投げかける人も居ました。そして、それで変な空気になったりも全くしません。
私も発言し、発言に対して質問が来ました。それに対して明瞭な答えは出せませんでしたが、問題ない様でした。
1つのテーマについて、各々が感じたことをそれぞれに話す。時間が来たら終了する。
結局「『魂』とは?」というものに対して、私は明確な答えは得なかったが、最初全くイメージの抱けなかった
↑この時よりは、魂というものについて考えを得ることができました。
なるほど、これが哲学カフェに参加するってことか。
小さい1歩かもしれないけど、とても有意義な約2時間でした。