和歌を「読む」ときに気をつけてること
from 和歌の読み方・詠み方がわからない
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ここでいう和歌は平安〜鎌倉くらいを想定
詠作のことはさっぱりわかりません
様式を踏まえる
和歌に読まれる題材は基本の様式がある
この様式のことを歌学用語で本意という
桜なら散るのが惜しい
今年より春知りそむる桜花散るといふことならはざらなむ(古今、紀貫之)
梅なら暗闇でも香りがする
春の夜の闇はあやなし梅の花色こそ見えね香やはかくるる(古今、凡河内躬恒)
花橘は昔の人の袖の香りがする
さつき待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする(伊勢物語・古今。後者ではよみ人しらず)
基本の様式は先行する歌歌による
古今集は参照されることが多く、和歌文学の最も重要な規範のひとつ
もちろんほかにも重要な規範はあるよ
様式を知ると「どこで新味を出しているか」がわかるようになる
格と破格の関係
今の言葉と意味が違うかもしれない
例:やさし
今:優しい。so kind
昔:やつれるほどはずかしい
世の中をうしとやさしと思へども飛びたちかねつ鳥にしあらねば(貧窮問答歌)
コンテクスト(詞書)の把握