句跨り
読み:くまたがり
意味:1つの語が2句にまたがっていること。
塚本邦雄の以下の短歌には句跨りが用いられている。
革命歌/作詞家に凭り/かかられて/すこしづつ液/してゆくピアノ 『水葬物語』
2句目と3句目にかけて「凭りかかる」の語が、4句目と5句目にかけて「液してゆく」の語がまたがるように用いられている。
こうした技法を「句跨り」という。
『誰にも聞けない短歌の技法Q&A』によると、俵万智の有名な歌集『サラダ記念日』には、全437首中の約50%に句跨りが見られる。
これとは反対に「句割れ」という技法もある。