句割れ
読み:くわれ
意味:句の終わりでないところで文章が終結していること。
寄せ返す/波のしぐさの/優しさに/いつ言われても/いいさようなら
4句目に書かれている「いつ言われてもいい」が5句目にまたがっているが、5句目が「いいさようなら」となっており、5・7・5・7・7でないところで4句目の言葉が終わっている。
こうしたものを「句割れ」という。
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句割れの考察
上記の定義に従うなら、句割れの短歌を書くためにはおそらく以下のどれかが必要になる。
①意味の切れた2文を1つの短歌に入れ込む。
②本来ならば2文であるものを「そして(and)」「しかし(but)」「または(or)」などの接続詞で繋いだ1文を1つの短歌に入れ込む。
③体言止めで終わる1文を体言止めの部分に句跨りになるように工夫して1つの短歌を作る。 他にも方法があるかもしれないが、これらのようなことが句割れの短歌を作るためには必要になると思う。