ヨクナパトーファ・サーガ
ヨクナパトーファ
郡(ヨクナパトーファぐん、Yoknapatawpha County)は、アメリカの作家
ウィリアム・フォークナー
によって創出された架空の土地。
ミシシッピ
州
ラファイエット
郡がモデルとされる。
小説
『アブサロム、アブサロム!』
所収の地図によれば、同郡は
アメリカ
合衆国ミシシッピ州に属し、広さ2400平方マイル、人口は白人が6298人、黒人が9313人であるという。郡都はジェファーソン。この地を舞台とした作品は、
『サートリス』
『響きと怒り』
『死の床に横たわりて』
『サンクチュアリ』
『八月の光』
『アブサロム、アブサロム!』『征服されざる人びと』『村』『墓地への侵入者』『駒さばき』『尼僧への鎮魂歌』『町』『館』『自動車泥棒』などで、
サートリス家
、
コンプソン家
、
スノープス家
などの人々が繰り返し登場する。
オノレ・ド・
バルザック
の「同一人物再登場」の方法に学んだこれらの一連の作品は「ヨクナパトーファ・サーガ(Yoknapatawpha Saga)」と呼ばれ、日本では
井上光晴
、
大江健三郎
、
中上健次
、
阿部和重
などの作品に、その色濃い影響が見られる。
ヨクナパトーファ郡 - Wikipedia