モラトリアム人間
ここでいう
モラトリアムとは,
アイデンティティ
(自我同一性)の確立を先送りにする心理的猶予期間のこと。こうした状況にある人をモラトリアム人間という
。
精神分析家E.
エリクソン
が提唱した〈青年期モラトリアム〉によって,世界的に認知された
。日本では1978年,
フロイト
精神分析
学派の第一人者・
小此木啓吾
によって書かれた《モラトリアム人間の時代》の大ヒットによって,一般的に使われるようになった。類似の概念として,1983年に米国の実存心理学者
ダン・カイリー
が提唱した〈
ピーター・パン・シンドローム
〉がある。
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