ディアレクティケは元々は論破の方法
相手の主張することを「じゃあ、それが仮に正しいとしましょう」と認めたうえで、その仮説から推論を始めると仮説と矛盾した結論になるということを示し、相手を論破する方法。
例
デカルトが、「なにもかも疑いましょう」と懐疑主義の主張を認めたうえで、「疑い得ぬもの」を見つけ出して、「全ては疑いうる」と言う懐疑主義の前提が間違っていると示すようなこと。
スピノザが、「実体は自己原因としましょう」とデカルトの定義を自ら使ったうえで、「それなら実体は唯一でしかありえないよね」と、実体が複数あると主張するデカルトの説を論破するようなこと。
これを自分に対して行うことで、思考の輪郭がくっきりするようになる。
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