ジジェク
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1949年、スロベニア・リュブリャナ出身。リュブリャナ大学で、ヘーゲル論で哲学の学位を取得後、パリ大学第8学部に留学し、ラカンの娘婿ジャック=アラン・ミレールのもとでラカン派精神分析を学んだ。ロンドン大学バークベック・コレッジ人文科学高等研究センター国際ディレクター、リュブリャナ大学社会学・哲学インスティチュート上級研究員。 その砂漠のような哲学の世界に、ヨーロッパの東と西の境界線にあたる地域から──かつてのユーゴスラビアの一部だった小さな国から──彗星のように現われたひとりのスターが降り立った。不毛の世界で孤軍奮闘する哲学者、砂漠の中のオアシスのような知性、その意味で時代錯誤的な例外性をもつ学者、それがジジェクである。
邦訳済みの著作
『斜めから見る──大衆文化を通してラカン理論へ』鈴木晶訳、青土社、1995年
『為すところを知らざればなり』鈴木一策訳、みすず書房、1996年
『快楽の転移』松浦俊輔・小野木明恵、青土社、1997年
『仮想化しきれない残余』松浦俊輔訳、青土社、1997年
『否定的なもののもとへの滞留──カント、ヘーゲル、イデオロギー批判』酒井隆史・田崎英明訳、太田出版。1998年/ちくま学芸文庫、2006年
『幻想の感染』松浦俊輔訳、青土社、1999年
『いまだ妖怪は徘徊している!』長原豊訳、情況出版、2000年
『汝の症候を楽しめ──ハリウッドvsラカン』鈴木晶訳、筑摩書房、2001年
『脆弱なる絶対──キリスト教の遺産と資本主義の超克』中山徹訳、青土社、2001年
『全体主義──観念の(誤)使用について』中山徹・清水知子訳、青土社、2002年
『偶発性・ヘゲモニー・普遍性──新しい対抗政治への対話』(バトラー、ラクラウとの共著)竹村和子・村山敏勝訳、青土社、2002年
『信じるということ(Thinking in action)』松浦俊輔訳、産業図書、2003年
『「テロル」と戦争──〈現実界〉の砂漠へようこそ』長原豊訳、青土社、2003年
『オペラは二度死ぬ』(ムラデン・ドラーとの共著)中山徹訳、2003年
『身体なき器官』長原豊訳、河出書房新社、2004年
『イラク──ユートピアへの葬送』松本潤一郎・白井聡・比嘉徹徳訳、河出書房新社、2004年
『操り人形と小人──キリスト教の倒錯的な核』中山徹訳、青土社、2004年
『ジジェク自身によるジジェク』清水知子訳、河出書房新社、2005年
『迫りくる革命──レーニンを繰り返す』長原豊訳、岩波書店、2005年
『厄介なる主体1──政治的存在論の空虚な中心』鈴木俊弘・増田久美子訳、青土社、2005年
『人権と国家──世界の本質をめぐる考察』岡崎玲子訳、集英社新書、2006年
『厄介なる主体2──政治的存在論の空虚な中心』鈴木俊弘・増田久美子訳、青土社、2007年
『来たるべきデリダ──連続講演「追悼デリダ」の記憶』(スピヴァク、ナンシー他との共著)藤本一勇監訳、明石書店、2007年