に
古語の「に」
形容動詞(ナリ活用)連用形活用語尾
「あはれに」
格助詞
体言、副詞、活用語の連用形、連体形などに付く。
接続助詞
活用語の連体形に付く。
断定の助動詞「なり」の連用形
完了の助動詞「ぬ」の連用形
副詞の一部
「ひとへに」
識別
形容動詞(ナリ活用)連用形活用語尾……「に」の上が形容動詞語幹。
格助詞……体言・連体形に接続。「に」を「なり」に直すと、文意が通じない。
接続助詞……連体形接続。連体形の下に体言が補えない、
断定の助動詞「なり」の連用形……体言・連体形に接続。「に」を「なり」に直すと、そこで文が切れる。
完了の助動詞「ぬ」の連用形……連用形接続。
副詞の一部……「ひとへに」で一語。
言及
『三省堂 詳説古語辞典』 p935, 937~939