『青年の環』
野間宏の大長編小説
全体小説を目指し1947年から1970年まで23年かけて執筆され、原稿用紙8000枚の長さという
谷崎潤一郎賞とロータス賞を受賞した
青年の環 - Wikipedia
青年の環(せいねんのわ)は、野間宏の全5巻6部8000枚に及ぶ長編小説。1947年6月号『近代文学』に「華やかな色どり」として発表されて以来、2回の中断と改作の末1970年に完成した。市役所吏員矢花正行と富家の息子・大道出泉を中心に1939年7月から9月までの大阪を舞台とし、100名をこえる人物が登場する。1971年谷崎潤一郎賞受賞。1973年アジア・アフリカ作家会議の制定したロータス賞を受賞。
野間が提唱した「全体小説」の実践であり、事実に基づいたフィクションで、野間自身が大阪市職員としてかかわった被差別部落解放運動を、恋愛や性、戦争とからめて描く。
言葉と格闘する日々 青年の環
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