『死靈』についての疑問
from 『死靈』思考メモ
『死靈』についての疑問
原型:Discord
塩化ニウムさんの投稿
■そもそも小説『死霊』はどういう現象なのか?
・その作品の特性 (例 読み手の脳内を透すこと)
・芸術鑑賞の機能、その機能の独自性 (例 可能性のある解釈が生まれる)
■我々は死霊をどう活かせられるのか
・わからないけど言われてみるとわかる →(泉に石。その後に波紋)
・あまりに漠然としている虚体の概念を精製する事で、人生の私生活にどう影響が及び、
その結果、社会変革が為されるのか →(「派閥」「群れ」)
■空気さなぎ(『1Q84』) と 鬼っ子文学
・シャーマン、巫女 教唆
・黙示録 啓示性
・誰の為の文学か
■上半身と下半身 
・何故生きるか?の命題
・手段と目的 (下半身が目的を、上半身が手段を表す)
・与志のテストステロン値の増減 と 小説内部の進行
■存在にジャンクション
・可視と不視 (この世が仮想現実の可能性、時間は存在しない、死後と魂の検証、高山龍司(リング)の命題)
・不可能視点 (禁断・割れ目・脳みそのゲシュタルト崩壊)
■パワーソース的 
・飛行石「閉じよ」の魔法 (例 虚体呪文とラピュタ)
・作家内部の自己啓発の呪文(宇宙爆発)と宣誓行為(おまじない)
■反応系 =報酬系+罰則系
・「覚醒(痛)」の描写と「麻酔(幻)」の描写
■何故暗示的にするのか (例 極端と曖昧 実証と神秘)
・埴谷の自己宣誓の為?
・詩と論理の結婚の為?
・密教的な秘密主義の為?
『死靈』の四人
■ありえない方角に曲がる球をどんどん投げることでしか表現し得ぬ領域としての虚体
■存在を認知するために、存在していない存在である虚体を生み出し、鏡とする
■世界をどう解釈するのか  例 「虚体的観測」 前提が変われば、最終態度、最終結論も変わる。
■作家として何を描くのか? 例 「埴谷的態度」 特異な前提が得意な態度を産み出す。
■自分以外の人間すべてをのっぺらぼうとして認識する VS レヴィナスの『顔』
『死靈』の「のっぺらぼう」とレヴィナスの「顔」
■人間やめました シリーズ 断眠 禁欲 断食(ジャイナ教)
■ADS ADHD と登場人物
■マジョリティーとマイノリティーの対立
「革命家は一匹狼」というテーゼがヒントになるんだと思います。
■コミュニケーション論 (相互理解の限界をどこまで譲歩するか。翻訳不可能な言語同士のやりとり 例 津田夫人と与志、その仲間たち全般)
・死霊においては、男同士、女同士だと、意外と会話が成立している場面が多い
・作者と読者は伝達齟齬が多く生じる。黙示文学としての宿命か
・相手からいかに情報を引き出すか?(質問力、聞く力など)
・首猛男 まず自分の話をする。そして相手に口を割らせるなど